2010-06-29

自然保護は難しい

もう四半世紀前になるんですが,バイクに乗り始め,そしてキャンプ・ツーリングをするようになり,現在に至っています.
自然破壊を,そんなに長くやっている,といっても良いでしょう.
山々の林道を走り,時には道なき道を走ったりしました.

昔は竿を持って渓流釣りにも出かけたりもしました.
そして,今のスタイルで,山に登ったりキャンプをしたりと,バイク(時には車)であちこち出かけています.
山を始めた頃は,それこそクラッシックルートから,谷川一ノ倉,八ヶ岳バリエーション,冬春の北アルプス縦走やアルパイン・クラシック・ルートなどを歩いたりしました.(絶版ではありますが,ルート集に写真が載った事もあります)

まさに自然破壊しながらですが,逆に自然の怖さ,大切さを学べたと思っています.
特に,厳冬期の鋸岳,春の明神岳東北稜や劔源次郎尾根,白馬東北稜は,自然の恐ろしさ,懐の深さを思い知らされました.
その分,自然との共存を考えながら,今の自分でできるバイクと山歩きと風景写真を楽しんでいます.

週末の撮影だけでなく,風景写真を始めてから,色々な場所で撮影をするようになりました.
そこで気になるのが,平気でロープを越えて撮影をする人たちです.
以前,南八ヶ岳で,ロープが切れている所から植生を戻している所へ踏み込んで撮影しようとしている中年夫婦を注意したことがあります.
もちろん,それだけではありません.
例えば,巻機山の山頂など,草の根が弱く,人の踏み跡がそのまま残ってしまうんです.
踏み固められた所には,熊笹が茂るようになり,麦草峠の様に熊笹峠になってしまうんです.
もう,麦草が生い茂る峠には戻らないでしょう.

週末撮影したレンゲツツジは,熊笹が生い茂ると根が負けてしまい枯れてしまいます.
甘利山では,熊笹や下草を刈ることで,レンゲツツジを保護し育てています.
不用意に踏み込むことで,元に戻すのに何年もかかってしまうことになりかねません.

撮影に熱中するあまり,私も一線を越えてしまうことはあります.
ですが,その様な写真で納得できるものはありません.何故なら,自己満足でしかないからです.
これからも,自然を大切にする気持ちを持ちながら,楽しんでいきたいと思います.

2010-06-27

長野撮影ドライブ

6/26(土)に行くつもりだったのですが,家内が「行きたい」というので,急遽27日に変更して出かけました.
いつもなら0:00を待ってICを出るところを,教室を終わってから岡谷ICを0:00前に出ました.
いつもR20を使っていたので,初めての岡谷ICからのルートは良く分かりません.
少々迷いながら,コンビニで買い出しをして,撮影ポイントへ移動しました.

翌朝,小雨になるのを期待したのですが,結局9:00過ぎまで雨が止むことはなく,天候は悪いままでした.
そんななか,四苦八苦しながら,写真撮影して帰りました.
途中,辰野清さんを見かけまして,思わず道路端に車を止め,家内を残してご挨拶.
一言「本,買わない?」でした.
辰野清著, "超実践的フィルターブック"です.
あいにく,持ち合わせが(あわてて車を出てきたので)なかったので,改めて(中身を確認して)買うことにします.
でも,面白そうな内容なので,きっと買うでしょうね.

さてさて.
結局,我慢できずに撮影に出て,3時間ほど雨とガスの中,撮影してしまいました.
2010.6.27 長野撮影ドライブ
有名地だけあって,大勢の人が入るのですが,歩く人に比べて,カメラマンのマナーの悪さには辟易しました.

とにかく平気でルートを外れて,踏跡っぽい所見つけると,どんどん入っていきます.
申し訳ありませんが,あなたが撮影している植物は何ですか?
「レンゲツツジ」が,どの様な植物か,分かっていますか?
根の張りが浅く,踏み込めば根を痛めて弱めてしまいます.
すなわち,あなたが踏み込んだために,翌年からの花付きが悪くなる可能性があるんです.

監視員に注意されて,「今年は花付きが悪いですね」と誤魔化したあなた.
登山ルートを外れて撮影していた,あなた.
数十万以上する機材の(脚立まで持ってきた玄人っぽい)カメラマンもいましたね.」
検索すると,プロカメラマン同行の5万円近い撮影ツアーがゴロゴロしていますね.はぁ...

翌年から撮影禁止になって,全国何万人のカメラマンから恨まれても私は知りません.
申し分けありませんが,登山客,観光客の方がマナーが良かったです.

某村の棚田では,今年は鎌を持って注意されたとか.
(もちろん,鎌で脅されたわけではありません.たまたまです)
商業ツアーで,撮影地へ連れて行くのは構いません.
ですが,一緒にマナーも教育してください.
平気で人が構えているレンズの前で動かない,一眼レフカメラマンも少なくありません.
普通の観光客の方が,よっぽど気を使ってくれますね.

2010-06-26

写団薬師・多摩 6月例会

27日に,教室がありました.
先月は,15日でしたので,1ヶ月以上期間があきました.
その間に,写団薬師・東京と調布の写真展「ときのながれ」が開催されました.
じっくり作品を選んだのですが,講評は・?・?・?という感じです.
講評に疑問があるわけではありません,
疑問が残る撮影(作品)だった,ということです.

ですが,なぜか課題,自由とも選ばれました.
とは,言うものの,みなさんの作品が残ったので,ますますいい作品を撮らなければ,と思いを強くして,さぁ撮影ドライブです.

2010-06-23

写真の絵作り

S社Millerlessが話題になっています.
確かに軽い,手軽,という点はありですが,背景ボケを強制的(手軽?)に作るなど,ちょっと絵作りが安直な気がしますね.
まるで,「だって,デジタルなんだもん」という言い訳を地で言っている気がします.

まぁ,売れているようですから,とやかく言う気力はありません.
ですが,”売れている機種で撮れる画像”=”納得できる画像”,ということではないと思います.
少なくとも,ポジの時代は,カメラの機種ではなくフィルムの特性(もちろん,構図も)で左右されていたはずです.
それを忘れて,プロカメラマンが「だって,ディジタルなんだもん」と言わんばかりに書籍で”ほれほれ”とぶっ飛んだ画像を金をとって見せるのは,どうかという気がします.

ディジタルに移行したカメラマンで売れている人もいるかもしれませんが,逆に絵作りがいい加減な人も多いな,と最近感じている今日この頃です.
ディジタルの普及で,マナーも悪くなっているようですね.
自然に撮らせていただいている気持ちを忘れたくないものです.

2010-06-20

高幡不動尊のアジサイ

週末は天気が悪そうなので,近場で済まそうと,高幡不動尊のアジサイを撮影に行きました.
2年前にもアジサイを撮影に行きました
高幡不動尊あじさい
今回は小雨の中での撮影と期待したのですが,残念ながら陽が差すほどで,むしろ条件としては今ひとつな感じです.

早朝,朝飯前に撮影に行こうと思いましたが,結局朝食後に出かけました.
既に道は駐車場待ちの車で渋滞し,境内は人で溢れかえっています.
まずは肩慣らしと,誰もが撮影するスポットに行ってみます.
案の定,とても人を外して撮影なんか出来ないので,あれこれ悩みました.
高幡不動尊っぽい? 2010.6.20 高幡不動尊のアジサイ

ちょうど満開で,往来する人を避けて撮影しますが,それほどスポットがあるわけではありません.
五重塔近くのアジサイ群生で時間をかけて2時間ほどで一巡りしました.
夏の彩り 2010.6.20 高幡不動尊のアジサイ

他のPhotoは,こちら
2010.6.20 高幡不動尊のアジサイ

2010-06-12

写団薬師・町田 写真展「ときのながれ」

汗を流していないので,直接写真展に行くのが憚られましたが,日曜日の天気が不明なのと,出かける時間が取れるかわからないので,帰る途中に寄ることにしました.
明野の広域農道を抜けて韮崎に入り,R20から渋滞しているR412,R413を経由してR16を懸命にすり抜けして,町田駅前に到着しました.
なんとなく,都市計画に失敗しているんじゃないかと思えるような大渋滞の街中をウロウロして,何とか国際版画美術館に到着できました.
概ね,4時間半,というところでしょうか.

会場に入ると,新井先生がいまして,色々と町田教室の作品について話を伺うことができました.
初めて,町田教室の作品を観ましたが,今回の多摩教室や東京教室と異なり,桜が多く,しかも近場で撮影した作品が多いな,と感じました.
難しい構成を上手く表現している作品も多く,一つ間違えば何でもない作品になってしまう所を,うまく表現しています.
大変勉強になりました.

十文字峠

以前から行ってみたかった十文字峠へ行ってきました.
家内は家内で予定を立てていて誘われたのですが,十文字峠が気になっていたことと,少々歩きたかったこともあって,思い切って出かけました.
金曜の夜に出て,予定通り4時間で毛木平に到着,東屋で仮眠しました.
朝起きると,既に騒ぎながら準備しているパーティがいました.朝早いので,静かに準備しましょう.
車のドアの開け閉めは,特に注意が必要です!

駐車場のゲートから直ぐに分岐になり,草原っぽい所を抜けると橋を渡って沢沿いを歩きます.
苔むしていい感じの沢なのですが,伐採された木などが散乱して今ひとつです.
斜面の急登を上がって,しばらくすると急登が続きます.
1時間半ほど歩くと,水場が出てきますが,もう一息で1,800mの尾根の広場に出ます.
ここからは,斜面を峠に向かって緩やかなアップダウンを繰り返して20~30分ほどで峠に着きます.

満開のシャクナゲが迎えてくれました.
ですが,何となく花付きが悪い気がしました.天城と同じで,つぼみがありません.
特に登山道にあるシャクナゲは,全滅という感じです.
石楠花群落 2010.6.12 十文字峠

小屋のシャクナゲは,鹿除けネットに囲われ,ポイントが限られます.
何カットか撮影して,予定していた大山に向かって歩きました.
ここは,苔蒸して根張りの中を歩きます.
1時間ほど歩くと鎖場が出てきて,3本ほど鎖を掴めば大山山頂です.
ここも,シャクナゲが少しだけ咲いていました.
天気は良くなく,甲武信岳も見えません.

仕方なく,十文字峠に戻ります.途中,気になっていた箇所を撮影しましたが,団体通過で時間がかかりました.
地を這う足 2010.6.12 十文字峠

パーティの場合,団体が狭いルートで止まると,他のパーティに迷惑です.
留まるのは最低限のメンバーにして,広い所で待つことをお勧めします.
〇〇山岳会主催の市民登山だったのですが...

小屋に戻って,あらためて撮影ポイントを見直し,下山しました.
実は,登っている途中で「パーン!」という大きな音が駐車場方面から聞こえて,
「もしかして,残置したガスが漏れて・・・」と,すっごく不安だったんです.

行きに気になっていた挟霧橋で撮影して,駐車場に到着です.
無事なバイクが見えて,やれやれです.
千曲川源流 2010.6.12 十文字峠

それほど歩いていないのですが,お腹が空いたのでデポしてあったカップ麺を食べて,予定していた滝見の湯に入ろうと思いましたが,ちょっと遠いので,そのまま帰ることにしました.
そうそう,丁度町田国際版画美術館で写団薬師・町田教室の写真展「ときのながれ」が開催中ですし.

2010-06-05

青木ヶ原樹海(通学途中)

研究室でのゼミを終え,一路東京に向けてバイクを走らせました.
半日でしたが,研究室の学生のみなさん,お疲れ様でした.
当日は,研究室フロアのお寿司パーティで,後ろ髪をひかれる思いでしたが,参加してしまうと帰れなくなりそうでしたので,泣く泣く(?)車上の人となりました.
車が混雑する国道をすり抜け,往路に寄った薩た峠に寄りましたが,往路と同じ状況で富士山は撮れそうもなくUターンしてR52から建設中の第二東名直下から富士宮市へ.
市内で思いっきり迷って,R139で道の駅朝霧高原に到着し仮眠しました.

さすがに疲れたのか,朝になっても起きられず,ゆっくりの出発となりました.
天気は今ひとつですが,樹海には霧がかかって撮影には良さそうです.
どこで撮影できるのかわからず,ガソリンがリザーブ状態ですが,紅葉台へ林道を走ったりしました.
結局,富岳風穴から鳴沢氷穴へつながる東海自然歩道を歩きました.

歩き始めると,少し陽が差し始め,光芒も現れていい感じになりました.
樹海は,色々と撮影スポットがありそうなので,機会があれば歩いてみたいところですね.
光芒 2010.6.5 青木ヶ原樹海

ちなみに,Webアルバムのギャラリーのタブをクリックすれば,他の写真も見られます.

2010-06-04

通学途中での夜の撮影

4日は会社が休みのため,都合をつけてもらい研究室の打ち合わせを設定してもらいました.
天気も良さそうなので,バイクで行くことにしました.

R246から沼津でR1に入り,南アルプスを縦走した時に通過して気になっていた富士市工業地帯の撮影を試みました.
ここ,R1沿いで交通量も多く,どうやって撮影しようかと考えながら走っている内に,ポイントが近づいてきました.
道路脇が土手になっていたことを思い出し,土手に上がるポイントを見つけ,少し上がったところで撮影しました.

日本軽金属 2010.6.3 通学途中で

そこから,直ぐに入学式の際に寄った薩た峠で夜景を撮影しました.
富士山が写るかな,と期待したのですが,残念でした.

薩た峠 2010.6.3 通学途中で

もう少し早ければ,半月でしたが月の出も狙えたみたいです.

静かな夜 2010.6.3 通学途中で

ここで一晩過ごそうかとも思ったのですが,あまりの寂しさに寝る気になれず,R1を西へバイクを走らせました.
結局,道の駅掛川で仮眠しましたが,トラックのアイドリングがうるさくて,ほとんど眠れませんでした.
研究室で一日,耐えられるか不安です.