2014-02-15

安念余志子写真展「光のどけき」

先週に続いての大雪となりました。
積雪は、更にパワーアップした印象で、高速道路の通行止めは先週と同様で、電車も多くが運休等となり交通機関に大きな影響を与えました。
予定していたCP+はメールで中止の連絡があり、出かけることも出来ないため雪かきをして車を出せるようにしました。
もう少し雨が降って暖かかくなると思ったのですが、残雪のせいか気温は思ったより上がらず、雪解けはもう少し時間がかかりそうです。3月にも同じような低気圧の通過が予想されており、積雪が来月にもあるかもしれないそうです。

さて、CP+が中止となったので、リコーイメージングスクエア新宿で開催されている安念余志子氏の写真展「光のどけき」を観に行くことにしました。家内も、一緒です。
安念氏は、2008年に前田真三賞を受賞した写真家で、前田真三賞ではやや暗めの作品の印象でしたが、優しい光にあふれた作品作りで、こういう作品を撮影できる人 (元写団薬師のI氏とか) は羨ましいと思ってしまいます。
「光のどけき」とは、古今和歌集に納められた紀友則の和歌で百人一首に選ばれている
  ひさかたの 光のどけき 春の日に
  静心(しづごころ)なく 花の散るらむ
からとったものです。"のどけき"とは"長閑けし"の連体形で"のどかな"という意味です。和歌は素人ですが、調べてみると、"光がのどかにさしている春の日なのに、桜の花はなぜせわしく散っているのだろうか"というような意味だと思います。大きくハズレてはいないと思いますが、間違っていたらごめんなさい。
上りの電車は各駅停車で朝のラッシュ状態です。家内は、こういう混雑は久しぶりらしく、ちょっとうんざりしている様子でしたが、昨日もこういう状況だった私も,うんざりです。

安念余志子写真展「光のどけき」
リコーイメージングスクエア新宿
2014年2月5日~2月17日
やっと新宿に到着して会場に行くと、受付には誰もいません。食事にでも行っているのかな、と思いましたが、帰りにのぞいても誰もいなかったので、雪のせいかわかりませんが安念氏は不在だったようです。
おそらく多重露光を駆使した作品等、バリエーションにとんだ作品が展示されていて、とても刺激を受けました。
また、作品も光沢系のプリントではなく、半光沢や和紙による作品で、こちらも参考になりました。
勉強にと、写真集を購入しました。展示されていない作品も多く、これからじっくり見たいと思います。

2014-02-10

首都圏交通網を麻痺させた大雪 撮影顛末記

2月10日にお休みをもらい、久しぶりに冬山にこもっての撮影をしに行こうと予定していたのですが、同行する家内が危険だと主張したこともあり、泣く泣く中止しました (当たり前か...)。
2月8日未明に降り始めた雪は、朝には結構な積雪になり、これは近くに撮影に行こうと車を出したものの、目的の公園に向かう最後の坂が登れず、敢え無く退散となりました。
8日のお昼には、近所の幹線道路はノーマルタイヤの車が四苦八苦して大変な状態になっています。前回の大雪で懲りているはずなのに、ノーマルタイヤで走る首都圏のドライバーの意識はどうしたものだろうと思いながら、無事帰宅しました。
これは動かない方が良いと判断し、自宅待機としました。

9日未明に止んだ雪を見計らって出かけてみましたが、今度はテカテカになった道路に、これまたノーマルタイヤで道路で立ち往生する車が多く、とても危険だと判断し、30分ほど走って帰宅しました。その時には、30cm程積もっった雪で、私も四苦八苦する箇所がありました。
結局、10日朝の撮影に向けて昼過ぎに出かけることになりました。
高速道路は、中央道、圏央道、関越道、東北道、殆どが全滅状態ですから、一般道で向かいます。途中、切れたチェーンがいくつも落ちていて、回収したら良い商売になるのでは?と思いました。
東京から北関東へと、向かうは先週行った所です。
気温は上昇して、雪景色がどんどん変化していきます。


雪が残っていそうな場所で撮影して、明日の朝の撮影する場所へ行きました。
途中、ところどころ雪が深い場所があり、スタッドレスでも厳しいと判断し、チェーンを装着しました。
前回は、サクッと付けられたのですが、今回は四苦八苦して20分ほどかかりました。

先週、車中泊した駐車場にいるのは私達だけです。
風が強く、駐車場は地吹雪状態です。さ、さぶい・・・
ですが、これは期待できそうだとワクワクしながら寝ている内に、起床の時間を迎えました。
車の風上側は、見事に雪が付いていますが、ドアを閉めると"バサッ"とついた雪が落ちます。
?!?!?!

朝食を済ませて、登山口へ向かうと、吹き溜まりで徐々に道路が雪深くなっていきます。
あと少しで登山口、ということころでチェーンを付けた状態でもスタックし危険を感じたためUターンして戻ろうとすると、後ろから車がやって来ました。
横に避けたのですが、その車がスタックしてしまい、登山は救助となりました。
四苦八苦した挙句に何とか脱出に成功し、私達も安全な場所に退避してどうするかと相談しました。
風は強く地吹雪だったのですが、気温が高いのか木々には霧氷も付いていないので、これは登っても意味が無く、かつ、トレースもなくなっていて止めた方が良いだろうと判断し、山を下りることにしました。
市街地に出たところで日の出を迎え、車の中で情報収集をした結果、ロウバイを撮影に行くことにしました。

今回、ほとんど何も撮影できなかったのですが、いざ蝋梅を撮影し始めると何だかイライラしていた自分をすっかり忘れて撮影に夢中になっていました。
蝋梅の芳しい香りに包まれ、穏やかな気分になりながら、雪景色の蝋梅を撮影して今回の旅は終わりました。
雪原に満開の蝋梅
雪から顔を出す福寿草

撮影に訪れた場所でいただいたロウバイが車内で、ず~っと香り続け眠気を飛ばしてくれました。
現地を出た時は、通行止めだった圏央道も、途中で一部開通し予定よりも早く帰宅出来ました。
それでも、北関東よりも雪解けが遅い東京の様子に、ちょっとびっくりしました。
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2014-02-01

冬の撮影

2月に入り、そろそろ本格的に冬をイメージする作品を撮影しないといけないな、と思い、以前から行ってみたかった赤城山へ、家内と行きました。
話には聞いていたのですが、どういうルートで、どこがポイントなのか、全く分かりません。
夏道では30分程度なのですが、冬はルートが変わることが多く、夜中に歩いて大丈夫か、初めてのルートは、どんなに易しいルートでも緊張します。

真夜中に現地に到着し、仮眠できる駐車場へ行く前に登山口を確認します。
まだ車はありませんでした。登山口も直ぐに分かり、問題なさそうです。
一旦駐車場へ戻り、数時間ほど仮眠してから準備をして出発しました。
強かった風は止んでしまい、霧氷もついていなさそうです。まぁ、初めてだし最初から良い状態は期待していませんでしたが...
登山口に着くと、車が4~5台程止まっていて、準備をしているパーティがいました。どうやら地元の人のようです。

アイゼン、輪カンを持っていくか迷いましたが、雪が締まっていて問題なさそうなので輪カンは装備から外しました。結局、アイゼンもつけませんでしたが...

先行して一人入っているようです。30分ほどで山頂に着くと誰もいません。
ポイントが分からず、夜景やら夜明け前の撮影をしていると徐々に明るくなり、我々がいる場所がポイントではない気がしてきました。
近くに人がいるので話を伺うと、ポイントが全く違うことがわかりました。
また、今シーズンは霧氷がほとんど付いていないそうです。
夜明け前 湖上のワカサギ釣り
朝焼けの小沼
それでも朝焼けした雰囲気を撮影して、他に撮影する場所もないので下山して車に戻ると、隣に泊めていた方と家内が話をしています。
伺えば、地元の方で全日本山岳写真協会にも入られて活動されている方のようです。
この辺りの撮影ポイントや、コツを色々と教えていただき、ありがとうございました。

気温がぐんぐん上昇し、あまり撮影するポイントもなさそうなので、妙義山へ行ってみることにしました。下仁田ネギを買いたかった、ということもあります。
なお、移動途中で道の駅「ふじみ」で野菜を購入しましたが、白菜が一玉140~150円と1/4程度の値段でした。他の野菜も安くてお得感があります。

何もないだろうと思いましたが、中之嶽神社から第4石門へ行ったことがないので、今後の撮影でのルート確認を兼ねて歩いてみました。
こちらも30分程度で第4石門の東屋に到着しましたが、急登が続いて結構ハードです。
眠くて足が重く難儀しました。
秋にヘッドランプを頼りに夜明け前に鎖場を越えて来たことがありますが、こちらのルートなら問題無いですね。
第4石門から大砲岩
ひぐらしの景
こちらは、2009年11月に撮影した"ひぐらしの景"

帰りに、道の駅「みょうぎ」で下仁田ネギを購入して渋滞に巻き込まれることなく帰宅しました。

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