2024-04-30

新潟の棚田巡りと岐阜の水芭蕉

例年、黄金週間は新芽~若葉、根開けなどなど冬から春を感じさせる撮影ができる期間でした。
ですが、ここ数年は冬にあれだけ積もった雪は跡形もなく消え、既に木々の緑は初夏のような濃い緑な印象です。
黄金週間の取材先を色々考えましたが、先週に続き新潟からスタートしました。
ただ観光客も多い峠や早稲田(蒲生)といった棚田ではなく、新たな棚田を開拓しようと、色々と巡ってみました。

月照
田植え前
わかったこと。
観光に合わせて、峠や早稲田の棚田は水引(水入れ)が早いのですが、多くの棚田は黄金週間開けに水引をするらしく、ほとんどの棚田は水がない状態でした。
今回は作品らしい作品は撮れませんでしたが、新たな発見もありましたし、これからの取材に活かしていけると思います。
さて松之山で写友と合流、わずかでしたが初夏のような陽気の中、撮影を楽しめました。
少々寝不足で、ぶっきらぼうだったかもしれませんが、ご容赦ください。
芽吹きの高原

お昼を食べて解散し、気になっていた棚田や移動中に見つけたポイントを確認して、早めに休んだ後、写友Xが合流してくれ軽く話をして翌日に備えました。

想像の斜め上な肉味噌拉麺
水引き前

明朝未明、写友Xと分かれて富山経由で岐阜に入りました。
某イベントの有志合宿に参加できず、気になっていた池ケ原湿原の水芭蕉の取材に行ってみました。
新聞記事でも、ちょうど見頃と紹介されていました。
場所や雰囲気がわからないので、ドピーカンの中、軽めにロケハンするつもりで三脚と横着レンズ1本つけただけです。
ちょうど良い感じで、霜にもあたらず綺麗な花が咲き乱れて、見応えのある湿原です。
少し早かったのですが、買い出しなどをして早めに横になりました。

湿原の春

夕方から降り出した雨は、明け方まで残り移動中に霧がライトに照らされて期待が高まりました。
現地に到着すると、既に1パーティが撮影の準備をしていて、ご挨拶をして一緒に湿原に入りました。
熊が怖いので、人が多いと安心です。
そろそろ撤収しようかという頃に、ベテランの方とバッタリ・・・
色々とポイントも教えていただき、再び撮影をして黄金週間前半の取材を終えました。

晴れ間のぞく

2024-04-27

50人の写真家たちが出会った感動的絶景325 発売記念写真展

写友が多く参加している50人の写真家写真集第3弾の発売を記念した写真展を観覧しに行きました。
実は年末に仕事で両国に行き、有名店でちゃんこを無事食べたので、まだ記憶に新しい駅です。
新しいPICTORICOショップ&ギャラリーは初めてで、両国国技館の真ん前なんですね。
さてさて。
写真展はというと50点を一気見できて、作風の違いも感じられて面白かったです。
残念ながら、本日までです。

伊勢和紙による三輪薫写真展: 風の香り / 橋向真追悼写真展: 新・富士山景 神気

キヤノンギャラリーS@品川で開催されている三輪薫氏の写真展を、観覧してきました。
和紙作品の第一人者である三輪氏は特に伊勢和紙の特徴を把握し、それに合う風景作品を見事に和紙で表現しています。
単に和紙に印刷したというだけではなく、出来上がりのイメージを考えた撮影をしているとのことでした。
会場の落ち着いた雰囲気と作品が相まって、のんびり観覧できました。

私は存じ上げないのですが、昨年11月に急逝した橋向氏の追悼写真展が開催されていたので、合わせて観覧しました。
富士山をとらえた作品で、よく知られた撮影ポイントからの作品が多いと感じましたが、良いタイミングで撮影されていて富士山好きのインスタグラマーに参考になるのではないのでしょうか。

2024-04-20

新潟: 桜と新緑

今週は色々あったので疲れ気味だったのですが、気になったので中子の桜と松之山へ桜と新緑の取材に出かけました。
中子は、ちょうど見頃だったものの雪もなく、星を絡めようにも月が明るすぎて絵になりません。
明るくなるのを待ったものの風で水面にさざ波が立ち、どうにもならない状況です。
例年三脚が乱立するポイントですが、車を乗り入れていたカメラマン(だめですよ~)と私を含めて二人、後から二人程度増えたものの静かな朝でした。

なんでもない朝 (クロッピング)
どうにも絵にならないので、早々に切り上げて松之山へ移動しました。
曇天で風がありガスもなく光もない、なにもない状況でTCCの良いトレーニングとなりそうです。
まだ水張りが途中の棚田で靄でもあれば粘れるのですが、はてさて・・・
今度のTCCでは「地域性を表現した風景」も求められるため、工夫が必要です。
水張り途中の棚田(スマホ撮影)
有名な儀明にも行ってみますが、昨日は一部しか咲いていなかったという桜が、かなり開花が進んだと、昨日6時間いたというカメラマンから教えてもらいました。
昼前に太陽が顔を出す予報なので、いったん美人林で撮影してから再訪しました。
風で水面にさざ波が立ちスッキリした青空でもないので、色がいまひとつです。
儀明の棚田
ここは構図が限られてしまうので、記録的に撮影して終わりです。
昼休憩がてら、仮眠して寝不足を解消していたら、すっかり夕方になってしまいました。
夕暮れ時の美人林は、撮影しに行ったことがありません。
若葉も少なくほとんどが青葉で、午前中は陽が差して新緑が鮮やかでした。
対象的に夕暮れは、やや落ち着いた感じで撮影できました。
さすがにカメラマンは私一人で、じっくりとうす暗くなるまで撮影できました。
雪はすっかり溶けて、ごく一部に残っているだけで、来週には完全に溶けてしまうでしょう。
池の補修が終わり、通路が広くなって冊がなくなり撮りやすくなったと思います
もしかしたら、後で柵が設置されるのかもしれません。
鯉の姿は、見られませんでした。
撮影を終えて、どうしようか悩んだ結果、体調が今ひとつなので、峠の棚田を確認して帰宅することにしました。
早稲田や峠も連休に向けてか、下草が刈られて整備されていました。

2024-04-14

松本~安曇野~伊那~飯田 桜旅

先週に続いて、桜旅第2弾です。
松本の親分さんが巻いた餌につられて、昨年も撮影に行った松本・安養寺へ撮影に行きました。
明るくなる前に現着し、少しだけ星景を撮影して星が消え始める頃には親分さんも到着しご挨拶です。
撮影後、安曇野を巡りましたが、狙っていた桜の半分ほどしか咲いていませんでした。
久しぶりに有名な桜を観光客と混じって撮影し、中信を後にして南信へ移動です。

安曇野春景色
先週案内してくれた写友Xから桜が満開な高遠には近づくなと警告されていたので、気になっていた桜はパスして、高遠から外れたルートを通って伊那へ。
写友Xから教えてもらったど根性桜を撮影して、初めて行くエリアの桜をロケハンしました。
この頃には初夏の陽気となり、すでに満開を迎えた桜は桜吹雪となって目を楽しませてくれました。

翌未明、星景撮影をしに狙っていた桜へ行ってみました。
星は出ているのですが、どうやら薄く雲がかかって撮影はうまくいきませんでした。
月明かりも該当の明かりもないため、ライティングの練習をして朝の撮影にと考えていた桜へ移動です。
こちらの桜も満開を過ぎて、昨夕の風でかなり散ってしまった印象があります。
日が出ても薄雲は取れず、狙っていた光は出そうもありません。
郷を見守る桜
このあたりで桜旅を切り上げようかと車に戻る途中で、行ってみたかったポイントへ寄り道してくことにしました。
初めてのエリアで標高を上げていくと、満開の桜が目を楽しませて期待が膨らみます。
ここは某引越社がCMの撮影に使ったところで、なぜかここだけ桜はかなり散っていました。
管理されている方でしょうか、声をかけていただき管理室でコーヒーを御馳走になりました。
話を伺えば、金曜日に村で花見をしたそうで、そのときは満開だったそうです。
色々と、このあたりの話を伺うことができて勉強になりました。
霜月祭で有名な写真家の名前が・・・
標高を下げて以前桜の取材に訪れた売木村に入りました。
ここで1本だけ開花が遅い桜があって、以前も撮影できなかったことを思い出し、その桜の下へ移動しました。
近くの桜は満開なのですが、この桜だけはまだ1~2分咲で、今回も撮影できませんでした。
有名な桜のポイントで撮影して、今回の桜旅を終えました。
軽トラ走る村
昨日のロケハン中、ハナモクレンとコラボレーションしている桜がありました。
見ごたえがあるのですが、電線や電柱などがかかり、なかなか作品にさせてもらえず、Inspire the Nextとはいきませんでした。
決して弊社の宣伝ではありません

2024-04-07

伊豆~南信州 桜旅

昨年、完全に出遅れた豆桜を観たくて、伊豆へ出かけました。
情報が入らず、開花しているかどうかもわかりません。
梅の早々な開花から季節が遅れ始め、桜は例年の1週間~10日程度の遅れという印象があります。
もしかしたら開花していないかもと思いながら、撮影ポイントへ行ってみると、ヘッドランプに白っぽく桜らしい花が浮かんでいます。
どうやら標高が低いところは、ほぼ満開のようです。
ウキウキワクワクしながら、未明まで雨の音を聞きながら仮眠ポイントで横になりました。

少し寝不足感はありますが、明るくなる前にポイントへ移動してみると、明らかに桜が咲いているのが確認できました。
東の空には厚い雲があり、日の出は臨めませんが、時折ガスが入りフォトジェニックな感じで撮れそうです。
カメラマンが来るかと思いきや、私一人でポイントを変えながら撮影を楽しめました。

山間を彩る
雲の中に入ってしまい全く撮影できないポイントもありましたが、ガスが濃くなったり抜けたりする中、ポイントを変えながら移動して撮影していたら、予定していた時間をかなり過ぎてしまいました。
このまま一般道を移動しながら、写友仲間で話題となっている枝垂れ桜を撮影したくて、写友が待つ南信州へ大移動です。
今回、出会った写友が多いので、案内してくれた写友はX(敬称略)としましょう。
途中、あちこちで満開な桜を横目で観ながら山梨県内を通り過ぎ、目指すしだれ桜に行ってみると・・・『あれ、咲いてない・・・』
写友Xから「今どこ」連絡が来るし、桜は咲いていないし・・・私はどこにいるんだ???と思いながら、写友Xが待っているポイントへ急ぎました。
写友Xと合流し話を聞けば、私が思い込んでいた枝垂れ桜とは違う桜で、写友Xも話が噛み合わず疑問に思っていたとのこと。
斜陽を浴びて
写友Xの案内で、それは見事な枝垂れ桜に出会うことができました。
そこで、冬の撮影で出会った写友Aさんとバッタリ・・・ご挨拶できました。
写友Xと夕食を共にし、ご自宅に誘われましたが、未明に撮影に行きたくて車中の仮眠にしました。

翌朝、写友Xから勧められた桜を撮影に未明に移動して撮影開始、ほどなく写友Xも来てくれて、色々アドバイスを受けながら何とか薄っすらと天の川が入った作画ができました。
その後、お勧めポイントを案内してもらい撮影していると、焼き肉でご一緒した方や昨日会った写友Aさん、朝食休憩に立ち寄ったところでは某カメラマンの方や、写友Bさん、Cさん、Dさん、などなど...結局朝ご飯とコーヒーを楽しみながらの歓談時間となりました。
どうやら、みなさん話題の枝垂れ桜を撮影に来たようです。
桜と椿
淡い朝
写友Xの誘いで、未明に撮影した桜を再び撮影に行って、今回の取材は終わりました。
帰りは大渋滞が予想されたので、早々に高速に乗って帰京したことで小仏トンネルでノロノロになったものの、渋滞に遭うこともなく帰宅できました。
今回、桜を案内してくれた写友Xや、ご挨拶できた皆さんと楽しく過ごせて良い週末となりました。