2013-02-23

撮影に関する残念な話

しなの鉄道(株)Twiiter非公式アカウントから,残念なお知らせと題したtweetがありました.
しなの鉄道(株)が自社敷地内の線路脇に桜の木を植樹したのですが,誰かが切ってしまったということです.
植樹された桜は,芽吹き始めていて,初めて花を咲かせることが期待されていたとのことです.
このTwiiter非公式アカウントでは,あくまで推測としながらも,切ったのは一部の撮り鉄 (鉄道写真マニア) ではないかとしています (このtweetが撮り鉄と言われる人達を煽ってしまい,根拠が無かったと謝罪しています).
被害にあった桜の木 (しなの鉄道Twitter非公式アカウントから引用)
被害にあった桜の木々 (しなの鉄道Twitter非公式アカウントから引用)
写真から分かる通り,明らかに人により切られていて,自然に折れたものではない事は明白です.
引用の写真ですが,切られる前の景色と切られた後の景色です.
切られる前の景色 (リンク先より引用)
切られた後の景色 (リンク先より引用)
この場所は有名な撮影ポイントらしく,列車を撮影する事が目的だと邪魔な桜の木となってしまったかもしれませんが,鉄道会社にとっては乗客に少しでも楽しんでもらう,和んでもらうという気持ちから植樹したと思われます.

既に,2013/1/15の時点では切られておらず,発見された1/28までの間に凶行に及んだということです.
鉄道のことは良く分かりませんが,1月27日に急行志賀号のイベントがあったようですね.

よく言われることですが,ディジタルカメラ (一眼/ミラーレス/コンパクト/携帯電話) の普及で,誰もがカメラマンとなりましたが,ちゃんとした教育,ルールを守らないまま撮影する事でトラブルが絶えません.
風景の撮影では,人の敷地に無断で入る,田畑の畦を壊す,草木を折る,(人・三脚が)柵を越える/壊す等,またスナップでも,一声かけずに勝手に撮影したため撮影された方とトラブルになる等,枚挙に暇がありません.カメラマン同士でも,後から前に立つ等,何故だか我儘になりがちな様ですね.とても残念な事です.

これは,撮影を職業とする人,趣味としている人,それぞれが気をつけなければ,これから撮影を始める人に間違った事を示すことになりかねません.写真クラブに所属する者として,ますます責任が重くなりそうです.
なお,この様に他人の敷地に了解なく入ること,器物を損壊することは犯罪です.調べた所では,住居 (囲まれた場所を含む) を侵す罪 (刑法130条),器物損壊罪 (刑法261条) に当たる様です.また,ホームでの三脚や脚立を利用しての撮影は,駅の利用を妨げる行為として禁止されています.