弁護士ドットコムの、
「すし詰め山小屋」は当たり前!? 山の「宿泊ルール」はどうなってる?
で、溝手弁護士が答えた記事が出ています。
私は、先日の富士山を含め山小屋に世話になったことが5~6回程度しかありません。ですので、実はよく聞く話としてしか知りませんが、記事にある通り、布団1枚に3人で寝たとか、特に女性はすし詰めになって寝られず、軒下に避難したとか聞いた事があります。私自身も、一度だけ山小屋で寝返りもうてない程の混雑の中、寝たことがあります。テントでもあるのですが...
この記事にある通り、私も山小屋は避難小屋としての意味合いもあり、"来る者を拒まず"と思っていました。ですが、劔に行った際に、「小屋は予約で一杯で宿泊出来ません」という看板 (といっても、ベニヤ板に書かれたものですが) を見たことがあります。
この様に、万が一の際に宿泊者の安全を確保するには、予約無しの宿泊者を断ることもあるのだと思いました。
さて記事を要約すると、
- 山小屋の契約には"快適さ"は含まれていないので、すし詰めでも文句は言えない。
- 予約制の山小屋ですし詰めになった場合は、山小屋の契約違反や損害賠償となるケースがある。
これは、予約制の山小屋を利用したツアー企画の場合、ツアー会社の責任が問われる。 - 山小屋は旅館業法が適用されるため、予約制であるかないかに関わらず、満員となった山小屋は宿泊者を断ることが出来る。
- 管理人がいない避難小屋を利用したツアー企画で、ツアー客が場所取りをするのは違法のはず。
ただし、一定規模以上は宿泊施設とみなされる。
溝手弁護士の言う通り、山に法律を持ち込みたくはありませんが、昨今のマナーの悪さを思うと法的な制裁も考えたくなるケースも出てくるかもしれません。
話は変わって、宝剣岳の事故についてです。
私も登りましたが、バテて幕営地への到着が遅くなりました。事故が起きた宝剣岳西側や檜尾岳は岩場が続き緊張を強いられるルートです。どの様な経緯で事故が発生したか、今後の捜索や検証の結果を待つしかありませんが、過去何度か危ないなと感じたことがあります。
一度目は、西穂高岳から蝶ヶ岳を縦走した際に槍ヶ岳から西岳で切ったのですが、西岳で韓国人4人パーティは、先へ駒を進めるようでした。時間は14:00過ぎで、先の大天井岳は天幕が禁止されているため、燕岳か常念岳まで行かなければいけません。そのパーティは日本語 (英語もだったかな) がわからなかったらしく、軽く忠告したのですが歩き始めてしまいました。その夜は防風で、テントが飛びそうなくらいだったので、大丈夫だったか不安になりました。
また、奥穂高岳に行った際も、韓国人か中国人か記憶がありませんが、雪の中19:00頃に小屋に到着したパーティがいました。
憧れだけで登るのでしょうか。ツアー会社も安易に勧めているのかもしれません。このため、経験不足やルートに対する勉強不足な状態で登ってしまうのかもしれません。とても危険なことだと思います。