今日,NHKで"ちょっと変だぞ日本の自然"で,日光のクリンソウが取り上げられました.
これまで植物の群落は,特殊な環境がなせる技,人々の自然保護の結果,と思っていました.
ですが,この番組で,その意識は一変しました.
元々,日光は多様な自然環境で,クリンソウだけが群生する環境ではなかったようです.
それが,鹿害で逆にクリンソウが群生する環境になったということです.
鳥も,様々な種類が多かった環境が,キツツキ系のアカゲラが20年前の30数%から約75%の倍に増えたということです.
その理由は,
鹿が増えた→皮を食べる→木が枯れる→カミキリムシが増える→キツツキ系の鳥(アカゲラ)が増える
ということで,やはり鹿害なんですね.
なんだか,クリンソウの群生が風景写真の1ページを飾るようになったのに,自然破壊がその一原因になっているのが,なんとも皮肉な結果です.
これも,人が自然をコントロールした(国立公園などでの自然保護など)結果なんでしょうねぇ.
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