2009-07-05

白馬岳二日目

2009年7月5日(日) 曇 時々晴
 もう一眠りと思いましたが、思い切って2:00に起きて準備を始めました。
 空は満天の星で、天の川が見えます。バルブ撮影も考えましたが、ピントを合わせていないので失敗するリスクが高いので止めました。
 4:00前に出発し、小蓮華山手前の小ピークを目指します。
 徐々に空が明るくなり、20分ほどでヘッデンは必要なくなりました。
総長の白馬大池 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓


 船越ノ頭でやっと三脚を出して撮影しますが、日の出の撮影はうまくいきませんでした。
 天気も悪いですし、雲海を撮影してお茶を濁し、小蓮華山を目指すことにしました。
 途中、雲海から光芒がさしたり、モルゲンロートが見られたりしました。
光芒 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓

 そろそろ小蓮華山かな、と思っていたら、どうも地図(10年前!)と違います。
 祠と鉄剣がある、と書いてありますが、何もありません。そもそも山頂にいけません。
 歩を先に進めると、「崩落危険」とあります。あぁ、なるほど、と合点がいきました。

 ここから、白馬岳までお花畑が続きます。
 本州では、ここと八ヶ岳でしか見られないウルップソウ(の群生)をはじめ、様々な高山植物が目を楽しませてくれます。
 これで晴れていたら、というのは梅雨時には高望みしすぎでしょうか。
ツクモグサ 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓


 これでもか!という高山植物の群生を見て、岩場を越えてなだらかな稜線歩きになると山頂は間近です。
 方位盤が見えると、山頂です。というか、これが山頂?という位、寂しい山頂です。
 ここからは、10年ほど前に家内と歩いたことがあります。ですが、さすがにスッカリ記憶から消し飛んでいました。
 それでも、村営小屋は見覚えがあり、そこからは大雪渓を下ります。

 この雪渓下りが難関でした。
 麻痺した足の踏ん張りが効かず、なめて4本歯の軽アイゼンを持っていたため、ズルズルと滑ってしまい、何度もこけてしまいました。
 面倒くさくなって、銀マットを敷いて尻セードを試みますが、スピードが出すぎて非常に危険です。
 くれぐれも真似しないように。
 結局、金属疲労したストックが壊れ、トボトボと歩くことにしました。
大雪渓 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓


 コースタイムの倍以上かけて白馬尻へ到着しました。
予定していたバスには間に合わず、バテも入って猿倉に着く頃には足はボロボロ、体はヘロヘロになっていました。
 次からは、大げさかもしれませんが12本歯(か8本歯)を持っていくことにします。

 猿倉で最終のバスを待ち、八方口へ降りて温泉に入り、いざ出発です。
 行きはR148できましたが、帰りはR19で行け、という指示です。
 行ったことが無かったので、試しに明科方面から行ってみることにしました。
 時間的にはよく分かりませんが、R19の方が車は少なく、昼はこちらの方がよい気がします。

 豊科ICに入ると、既に小仏トンネルから25Kmの渋滞です。
 結局、大月で下りてR20を行きますが、こちらも渋滞です。上野原で陣馬街道に入り、八王子へ抜けました。
 バイクなら問題ないですが、車だと少々厳しいですね。ここは、最後の手段とすることをお勧めします。

 行きは3時間半ほどでしたが、帰りはタップリ6時間半かかって自宅にたどり着きました。

7/3
自宅9:20-1:00道の駅白馬

7/4
4:30起床4:55-5:25みみずくの湯5:40-5:55白馬駅6:25-(バス\540)-6:55栂池高原7:30
-(\1720+荷物\300)-7:52栂の森駅-7:78栂大門駅8:00-8:05自然駅-8:20自然園入口8:30
-10:40展望湿原-12:10自然園入口12:50-14:05天狗原14:15-15:45乗鞍岳15:55-16:25白馬大池

7/5
2:05起床3:50-4:50船越ノ頭5:15-6:15小蓮華山6:55休憩(2,700m)7:05-8:00白馬岳
-8:40村営小屋8:50-9:40岩室-12:20白馬尻-13:40猿倉14:30-(バス\980)-14:55八方口
-15:00みみずくの湯15:25-21:00自宅

白馬大池
-幕営料:\500/人
-水:小屋前のタンクから蛇口から
-トイレ:小屋大池側の小屋で電気なし
-ビール:\600/350mL, \800/500mL

総走行距離:541.7Km

白馬岳一日目

2009年7月4日(土) 曇 時々 晴
 なんだか眠ったのか眠れなかったのか、中途半端な状態で八方口の駐車場を目指しました。
 朝食は、白馬駅か栂池高原駅で取ることにしました。
 八方口の周辺をウロウロしますが、駐車場らしき場所がわかりません。
 仕方なく、みみずくの湯の隣にあるグランド脇に車をデポしました。
 これなら、バスを降りて車に荷物を置けば、直ぐに温泉に入れます。

 準備をして、白馬駅へは15分程度で到着です。
 トイレ、水の調達をして、路線バスで栂池高原へ向かいました。
 30分ほどで栂池高原です。既に何パーティかいて、準備をしていました。
 8:00始発と思っていたら、7:30出発です。
 食事をして、プラプラしてゴンドラに乗り込みました。
 栂の森駅でゴンドラを降り、栂大門駅でロープウェーに乗り換えます。概そ15分弱ですが、急がなくても間に合います。ただ登るので、のんびりしている時間はありません。
 ロープウェーからは、青い松ぼっくりと新芽のコントラストが美しいオオシラビソの林を見ながら、7分程度で自然駅に到着です。
 駅から自然園まで10分ほどです。入園料を払い中へ入って、手帳が無いことに気が付きました。
 きっと、ロープウェーで落としたのでしょう。少々不安でしたが、自然園を見てから確認することにしました。
 園内は、木道が整備されていますが、楠川からは普通の山道です。ですが、やせ尾根危険とある箇所は整備されていて問題ありません。
自然園全景 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓

 2,200mの最高地点に行くまでに3時間かかってしまい、大急ぎで自然園入り口へ戻りました。
 13:00頃には出発しないと、白馬大池へ付く頃には暗くなってしまいます。
 手帳を探しにロープウェー駅へ戻ると、預かっているとのこと。朝、ロープウェーで案内をしていた女性が持ってきてくれました。助かりました。
 自然園から天狗原まで急登が続きます。展望があまり効かない中、ほぼコースタイム通りに天狗原へ着きました。
 少し休憩して、白馬乗鞍岳を目指します。
 山頂近くは、だだっ広い岩ごろごろな地形です。大きなケルンを目指していきます。
 山頂にあるケルンからしばらく歩くと、白馬大池が見えて、小屋が分かります。
 既に二張のテントが見えます。
 ここからは、下るだけなのですが、足に麻痺がある身では踏ん張りが効かず、ノロノロと降りていきます。
 雪が残るところをトラバースして、何とか本降りになる前に小屋に着くことができました。
白馬大池 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓

 テントを設営し終わると、ドッと雨が降ってきました。
 少し体を休めて、小降りになったところで小屋へいき、幕営手続きをしました。
 水は、タンクから自由に取れます。
 トイレは、電気はありませんが独立した立派な小屋です。
テント 2009.7.4-5 栂池~白馬大雪渓

 さすがに疲れたのか、食事を済ませて横になると直ぐに寝てしまいました。
 7:00頃だったか、豪雨と雷で目が覚めましたが、夜中になると雨も上がり静かな夜をすごせました。