Slash.dotの記事に,National Park Service Says Tech Is Enabling Stupidityという記事があります.
英語は得意ではありませんが,”テクノロジーが無知(無謀)にさせると国立公園が訴え”という感じでしょうか.
アメリカ国立公園でのお話なんですが,どこかの国でも聞いたようなお話です.
GPS携帯などで,普段入り込まないような所へ入り込み,動けなくなったハイカーなどから救助要請が増えた,という内容です.
中には,3回もGPSで位置を知らせ救助要請したグループは,水がしょっぱい,という理由で緊急コールした,というのです.
そこまでひどくはありませんが,某国でも指を火傷したとかでヘリを呼んだとか,聞いたことがありますよね.
さて,劔岳へ久しぶりに登ってみようと,調べてみました.
映画「劔岳 点の記」を観たというわけではありませんが,無雪期を登っていない,ということが大きな理由です.
過去,冬と春にトライ,冬は2.600mまででしたが,春は源次郎尾根から登頂し,早月尾根を下山しました.
剣の懐の深さを実感しました.
調べたのは,登ったことが無い前劔からのルートだったんですが,こんなBlogが多いことに気が付きました.
「映画を観て,山に登ったことがありませんが,登ってみようと思います」
「山に行ったことがありませんが,劔岳は行けるんでしょうか」
などなど.
記録を読んでみると,不慣れな登山者のために10分動けなかったとかあります.
止めてください.
場合によっては,大キレットよりも厳しいルートです.
もうかなり昔の話になりますが,友人と北鎌から前穂高を縦走した際,南岳小屋で幕営しました.
小屋で酒盛りをしていると,電話が...
小屋番は,たいへん丁寧な応対で,気持ちが良いものでした.
「そうですね.ご本人様が厳しいと思われれば厳しいですし...」
きっと,
「大キレットは私でも越えられるでしょうか」
という質問だったのでしょう.
物事には順番があります.
その順番を経て,辿り着く所もあります.
つまり,許された者だけが辿り着ける場所があります.
心して登らないといけませんね.
にほんブログ村