2017-04-08

暖かな雨煙る中

地元のソメイヨシノも満開を迎え、東京近辺の桜を撮影にわざわざ車中泊で行ってきました。
理由は簡単で、夜撮って帰宅して早朝来るのが面倒だからです。
気になっていた雨は上がり、月夜となりました。
お陰で、ぼんやりと桜が浮かび上がり水面に映って良い感じです。
近所(でもないかも)の写団薬師多摩教室 TsuR氏に電話したところ、夜桜を撮ってきたばかりということでしたが撮りに来るとのこと。
合流し二人でカメラ談義をして、楽しい夜を過ごしました。
月夜に浮かぶ
夜中に出た霞は朝の雨で落ちてしまいましたが、細かい雨なので煙った感じとなりました。
山里の春を感じさせる朝となりました。
春雨の山里
一旦帰宅したTsuR氏が翌朝にも来訪し、撮影した後に近くの一本桜を撮影に行くことにしました。
雨がやや強くなってきましたが、それが良い感じを与えています。
老木なのか花に勢いがありませんが、それはそれで良い佇まいです。
暖かな雨煙る中
TsuR氏とはここで分かれて、次の撮影地へと向かいました。
朝食を準備して食べているうちに、ガスがどんどん濃くなっていきました。
ついには車の運転に支障をきたすほどになってきて、撮影どころではありません。
雲の中
1時間ほど横になって仮眠したものの状況は変わりません。
『こんな状況では何も撮れない』
と思ってしまったら進歩はありません。
心理学に『快楽の原則(快不快の原則)』という言葉があります。
ひとことで説明すると、「人間は不快なことを避け最小限の努力で快楽を得ようとする欲求」のことです。
「ラッキー」と思えば快楽を得られますが、「ついてない」と思うと不快になり、それ以上の努力をしなくなる、ということです。
写真は一期一会と言いますが、こういう状況だからこそ見られる風景がある、と思い普段見過ごしがちな風景に目を向けてみました。
よくある風景ですが、私の力ではこれが限界です。
雨上がり
撮影後、写団薬師多摩教室に同じ日に入会した内藤氏の個展を観に行きました。
内藤さんらしい優しい絵作りで、長居をしてお話してしまいました。
お気遣いいただき、ありがとうございました。