今年は,4月28日~5月6日までの大型連休となりました.
28日は写団薬師・多摩教室があったため,出発が28日夜からとなりました.当初は単独のつもりでしたが,家内も行くことになり,教室終了後,慌ただしく準備しての出発となりました.
燕(つばくろ)岳は,常念山脈につながる山で,北へは餓鬼岳,南へは大天井(おてんしょう)岳へとつながっています.100名山に選ばれなかったのは不思議ですが,良い山です.
燕岳は,冬に蝶ヶ岳までの縦走,春に蝶ヶ岳からの縦走,夏に餓鬼岳からの縦走,秋に燕岳ピストンをしています.ですので,何度も登っているのですが,燕山荘(えんざんそう)の雰囲気が良くて,幕営しに登ってしまいます.なので,小屋には泊まったことがありません...
さて,登山口は中房温泉にあります.6~7年前に登山口に日帰り入浴施設もできて,便利になりました.
駐車場は,登山口近くから第1,第2,そして有明荘近くの第3の無料駐車場があります.ですが,出遅れたため,駐車場はいっぱいで,第2につながる道の脇に停め,満天の星のもと仮眠しました.
ここから燕山荘までは,夏道とは異なり稜線沿いに急登が続きます.小屋泊の人たちにバンバン抜かれながらも,翌朝の撮影ポイントを探しながら,ヘロヘロになって到着しました.まだ空きが多く,比較的良い場所に設置できました.
一眠りして外を見ると雲が出ていて夕焼けは期待できそうもありません.早々に諦め,食事をして寝てしまいました.
晴天の燕岳 |
おぼろ月夜の裏銀座 |
安曇野の夜 |
朝焼けならず |
芽吹き |
テントに戻り,冷えた体を温めてから,燕岳山頂を目指しました.アイゼンを忘れた家内は山頂直下で危険と判断し,私だけ登りました.山頂では,餓鬼岳方面から雷鳴が響いていたため,早々に家内がいる場所まで戻りました.行きも撮影しながらだったのでのんびりだったのが,帰りも撮影しながらで,普通1時間程度の行程を3時間近くかかってしまいました.
途中,つがいの雷鳥を家内が発見し,さらに時間がかかってしまいました.雷が鳴ったので,出てくるかなぁと期待していたのですが,本当に出てくれました...
槍と笠の間に顔を出すイルカ
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つがいの雷鳥(雄) |
つがいの雷鳥(雌) |
夕方,雲は厚かったのですが,裏銀座の稜線上は雲が切れています.これは期待できそうと,ちょっと寒かったのですが,スタンバって撮影に臨みました.
焼ける,というのには程遠い印象でしたが,昨日と比べるとまだ良い感じでした.
夕焼けの燕岳 |
焼ける裏銀座 |
風がやみ,月が沈んでから外を見ると,星は出ているのですが,今度はガスが周囲を覆って状況は良くありません.それでも,日の出を期待して朝食の準備前にトイレに行くとガスがなくなって,満天の星とはいきませんが,条件が良くなってきました.
槍と笠を照らす星空(ISO1600) |
燕山荘 |
朝焼けの燕岳 |
Morgenrot |
雪がだいぶ融けて,こんなに急登だったっけ?と思いながら,片方のアイゼンだけで下って行きました.
土が露出しはじめた第2ベンチでアイゼンを外し,膝がおかしくなる頃に登山口に戻りました.
有明荘で汗を流し,安曇野で蕎麦を食べて帰ろうと思いましたが,家内の調子が悪くなったため,帰路を急ぎました.平日の中央道はスムーズに帰ることができました.
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