今回,家内も一緒に行くというので,縦走はやめて村営小屋で幕営する大雪渓のピストンにしました.
2010.7.18 白馬岳 |
自宅を出て3時間15分程で猿倉荘駐車場に到着しました.
以前は,山荘前のスペースに,所狭しと車を止めたのですが,大きな無料駐車場が下にできていました.
これは便利ですが,むしろバス・タクシーのみにすることも考えた方が良い気がしました.
いつもの睡眠不足状態で出発します.トイレは山荘にあるので,早朝は混雑します.
悪いと思っていた天候は,思いのほか良く晴れそうです.
歩き始めて1時間半ほどで白馬尻小屋に着きますが,昨年より雪が多い気がしました.
小屋を出て50m程で雪渓に出て,ひたすら歩きます.
途中,少し平坦になった所で休みますが,上からの落石を警戒して座わらずに休みます.
雪渓で冷やされた沢風が心地よいのですが,しばらくすると体が冷えてきました.
2時間ほど歩いて上端の雪のないルートに出て,アイゼンを外し休む人たちで座る場所もありません.
何とかスペースを探して,家内はアイゼンを外し(アイゼン歩行に慣れていない人は外しましょう),食事を済ませます.
ここから少し登ると小雪渓のトラバースに出ます.
昨年は,雪切の作業中で思いっきり怖かったのですが,今回はさすがに,なんてことはありません.
アイゼンを付けての歩行でしたが,登りはなくてもいいでしょう.
トラバースを終えると,岩室は直ぐです.
が,ガスが湧いて,稜線は見えなくなりました.
岩室は,冷たい雪溶水が流れ,キンポウゲの群落が咲いています.
撮影をしながら,村営小屋を目指します.
実は,岩室からが長いんです.
撮影しながらなので,全然前に進まない,ということもあるのですが,意外に急斜面で長いと感じます.
思ったほど花が少ないな,と感じたお花畑を過ぎて,雪が出ているところで,荷揚げした発泡酒2本を冷やす雪を取ることは忘れず,やっとの思いで村営小屋に到着しました.
ヘロヘロな家内を待つ間に,雪の中で缶をクルクルして急冷します.
キンキンに冷えた発泡酒を飲みながら家内を待ちました.
到着した家内を休ませ,テントを設営しました.
山頂に行こうかとも思いましたが,ガスが湧いて景色が望めないので,仮眠しました.
夕方食事を済ませて寝てしまおうと思っていたら,家内が「槍と杓子が見えるって」というので,疲れて眠い体に鞭打って稜線に出ました.
「おぉ!」
雲がいい感じです.夕焼けが期待できそうです.
ですが,感じの所でガスが濃くなったりして,日没して直ぐにテントに戻りました.
近くのテントで,「バルブやろうぜ」と聞こえてきました.
私も起きたら,やってみようと横になりました.
23:30頃,トイレにも行きたくなり外を見ると,満天の星空です.
トイレに行って稜線に出て撮影しましたが,やっぱり私一人です.
しばらくしたら,幕営場の近くで撮影をはじめたパーティがいました..
時々フラッシュをたいたり,幕営場をライトで照らしたりしています.
そういう光は,テント内に入るので,止めましょう.
意外と,話声やウロウロする足音は,テントに響きます.
寂しく1時間ほど撮影をしてテントに戻りましたが,しばらく興奮して眠れませんでした.
(二日目に続く・・・)