この三連休では、南八ヶ岳へ撮影登山に行く予定をしていたのですが、冬の北八ヶ岳には撮影で行ったことはなかったため、大変興味がありました。天候も安定しているようなので、K氏が顔パスだという青苔荘に一泊しての撮影トレッキングに出かけました。
北八ヶ岳は、昨年秋にしらびそ荘に、双子池には家内と行き、その前は友人と2度冬のトレッキングとクロスカントリー・スキーでテントを担いで行きました。その前は、私が山を始めるきっかけとなった郷の友人との八ヶ岳全山縦走があります。
ということで、実は北八ヶ岳は白駒池以外、ほとんど訪れていない山域なのです。
写友K氏の車に同乗し、一路八ヶ岳ロープウェイへ。朝、準備をしていると空の色が良い感じです。
八ヶ岳ロープウェイ駐車場からモルゲンロート |
写真クラブF5.6メンバーで、朝飯前の撮影の公園でご一緒したK氏ではありませんか!
この様な出会いは、大変喜ばしいことですし、大切にしたいものです。
ロープウェイに乗り込み、高度を上げていくと、山頂駅はすっかり雲の中で、とっても寒くて出たくない状況です。
-14度、風速7m。単純計算で、体感温度は-21度です(風速1m上がる毎に1度体感温度が下がるそうです)。
風雪の坪庭 |
まだ凍らないだろうと準備したおにぎりが、食べている間に凍っていく様な状況でした。
こうなると、逆に木々についた霧氷が綺麗になっていきます。
やっと国道299号線に出て、後はひたすら麦草峠を目指して登っていきます。夏や紅葉の季節は大渋滞する国道も、冬季通行止めとなって、なんとも寂しいかぎりです。
国道299号線 |
だらだらとした上りを歩きながら、時々撮影もしてやっと麦草峠を通過すれば、白駒池駐車場はもうすぐです。
2つほどカーブを曲がって駐車場について、白駒池に向かう登りに入ります。これが、こんなにキツかったっけ?というほど長くキツい登りが続きます。
やっと青苔荘と白駒荘との分岐に出れば、青苔荘へはテレリンコと下っていけば良いのです。
15:00を少し過ぎてしまいましたが、青苔荘に到着しました。
テント泊が多いのですが、受付のために小屋に行くと15:00までには到着するようにと良く目にしていたため頑張ったのですが、遅れてしまいました。
冷えた体を温かいお茶と、気さくな小屋のご主人と奥様とK氏とみんなで歓談して温めてから、部屋に入りました。
当初、小屋についてから白駒池の周囲を散策して撮影しようと考えていたのですが、部屋にある炬燵(こたつ)に入った途端、持参したお酒も手伝って、出られなくなってしまいました。
食事の時間になり、山小屋といえばカレーと思っていたのですが、とても山小屋とは思えない素晴らしい料理に舌鼓をうちながら、温かい信州の地酒を飲みながら楽しいひと時を過ごしました。
青苔荘の夕食(おかわり自由のご飯もあります) |
起きて布団をかぶって炬燵に足を突っ込んで、またまた夢の中へ。
時々、星の状況を見に外に出ましたが、とても撮影しようという気にはなりませんでした...
翌朝、朝食を食べてから直ぐに撮影に出ました。
同宿したパーティが、何故かわざわざ深い雪の中、白駒池を横切って歩いていきます。
白駒池を横断するパーティ |
高見石小屋に向かいたいようですが、ルートファインディングもままならないパーティは、白駒荘で彷徨い、結局我々が歩いてきたトレース沿いに歩いて行きました。
何のために、湖を横切ってきたのか全く理解できません...
閑話休題
雲ひとつ無い良い朝で、逆に呆気無く朝焼けが終わってしまいました。
早々に小屋に戻り出発の準備をして小屋を後にしました。
一見、無愛想なご主人ですが、温かいおもてなしの山小屋で、今回はとても助かりました。
今度は、テントでお世話になろうかな、と思いつつ出発しました。
昨日は天候が悪くパスしたルートへ行きます。
南アルプス |
気温が高く、霧氷がかなり落ちてしまいました。
それでも、標高を上げると美しい風景が我々を待っていました。
霧氷の雪原 |
老齢か病気なのでしょうか、目が十分に開かないようでした。
お食事中のカモシカ |
雪の状況が悪かったのと、雪や氷が少し汚かったのですが、きれいな氷を探して撮影し、温泉で汗を流して帰路につきました。
凍るゆく滝 |
冷たい流れ |
また、青苔荘のご主人、奥様には大変お世話になりました。
山小屋らしい暖かなおもてなしの青苔荘はお勧めです。