2012-02-11

冬の撮影キャンプ ( Winter Shoot Camp)

会社に長くいると,時々良いことがあります.
その一つに,休みがもらえることです.
呼び方は色々あるかと思いますし,会社によっては休みだけでなくゲンナマもいただけるようです.
正直,そっちの方がいいかも...

でも,私が勤めている会社では,休めと言われます.
それも気が付かないと,忘れてしまうことも...実は半年も経過してから気が付きました.
ちょっと,作為的なものを感じないでも無いです.
こんなことなら,これを使って (単位以外の) 集中講義を受ければ良かったとも思いました.

とはいうものの,与えられた権利ですから,行使しましょう.
というわけで,誰もいないであろう上高地へ行って来ました.
前日の夜は途中の道の駅で車中泊し,朝に沢渡に到着しました.
バスで中の湯で向かうと,当然降りるのは私だけです.
雪が舞い散る中,時々ダンプカーが釜トンネルを走り抜けていきます.
???!
釜トンネルを抜けると,なッなッなッンと!雪がない!

大正池の近くで県道の崩落があり,その工事のために車両が入っていて除雪されていました.
もう一箇所,ウィストン碑の近くでも工事があり,工事用道路から帝国ホテルを抜け,バスターミナルまで除雪ができています.
こりゃ楽チンです.今シーズンは,ラッセルの心配は無用です.

ほぼ夏道時間で大正池に到着しました.
テントを設営して,装備が一つ無いことに気が付きました.
あ゛!フライがない...ま,いいか.雨じゃないし...
でも,中で火をつけると溶けて雨漏りしそうだなぁ.
実は,出発して2時間程してからカメラ道具一式を積み忘れたことを思い出し,出発が大幅に遅れたのでした.
これで,忘れ物はないと安心したのが甘かったようです.

テントを設営して,しばらく横になって雪が弱くなるのを待ちますが,全く止む様子がありません.
日没になってしまう前に,偵察&ロケハンに出かけました.
雪と風が強く,ロケハンのつもりだったのですが,面白くなってきて意外と真剣に撮ってしまいました.
結局,予定の半分しか辿りつけず,テントに戻り早々に横になりました.

大正池湖畔
冬の小川

翌朝,天気は悪く,時々雪が舞い散る状況です.
それでも,回復するのではと期待して,河童橋まで行きますが,やっぱり回復の兆しはありません.
明けの明神

粘っても仕方が無いので,プラプラと歩きながら自然散策をトレッキングしながら撮影して行きました.
梓川や,散策路沿いの冬の小川を撮影しながら田代池を経由して大正池に戻りました.
田代橋たもと

田代池

その頃には,何パーティものスノーシュートレッキングツアーに遭遇して,トレースはバッチリです.
ですが,彼らは踏み固めないので,不用意に踏み込むとハマります.
だから,スノーシューは嫌いです.私は輪カン (カンジキ) が好きです.

大正池に戻っても天気が回復する兆しはなく,風邪気味で体調も悪いので,横になって午後を過ごしました.
よくよく考えると,山でも午前中移動,午後撮影で休む間もない事が多かったのですが,今回はユックリ出来ました.

夜になっても天気が回復することもなく,突風が時々駆け抜けていきます.
これでは霧氷がつくことはありません.それでも,明るい月がのぼり,時々外を確認しますが,期待する風景は望めそうもありませんでした.
それでも,明け方前に月光に照らされる大正池を撮影してみますが,今一つですね.
月明かり

こりゃダメだと,そのまま朝ごはんとかコーヒーを飲んでのんびりしていたら,
あれれぇ~晴れてる~!
そうなんです.いつの間にか,良い感じで晴れてるんです.
慌てて,カメラ担いで湖畔に向かうと,既に5~6人のカメラマンが撮影していました.
まだ,日の出前なので試撮しながら準備していたら,直ぐに焼岳が焼けてきました.
明神岳も,時々ガスがとれて良い感じです.
焼岳と月

雲間から明神岳

大正池全景

そう言えば,この時期に五峰東北稜を登ったんだっけ.あの時は,ガスを忘れてロウソクだけで生きたんだ.
正にサバイバル...色々とN氏には教えていただきました.

7:00を過ぎると,色も落ち着いて変化がなくなってきました.
テントを撤収して,始発の路線バスに間に合うよう出発します.
途中,スノーシュートレッキングツアーに遭遇しますが,スノーシューの全く必要のない場所でもスノーシューを履かせ,かつ雪崩箇所を通過して余計な時間をかけていました.
おそらく,慣れさせるためだと思いますが,こういう場所でもスノーシューで通過する意識を植え付けさせる事にもなり,危険ではないかとも思いました.
道具ですから,不要であれば外して速やかに通過することの方が山では大事です.
このツアーガイド達は,何だかなぁ...という印象です.
しかも,平気でルートを外すし...トイレの電気も点けっぱなしだったし.最後に確認していってもらいたい.
ですので,釜トンネル~河童橋付近までは,ツアーが入るのでトレースはバッチリです.

帰り道,今まで気になっていた竜島温泉せせらぎの湯に行って来ました.
いつも,逆巻温泉に行っていたのですが,沢渡から登り返すのも大変だし,内湯は11:00からなので早い時間の下山だと,浅間温泉に寄るなど工夫していたんです.
ここなら10:00からですから,相当早い下山でない限り問題ありません.
綺麗な温泉施設で,カランも多く,露天もあります.
11:00からなら食事も出来ます.

ですが,先を急ぐので早々に出発しました.
途中,気になっていた道の駅"今井恵みの里"に寄って,お土産を買って行くことにしました.
ここ,農産物がメインなのですが,食堂もやっていて,偶然にあんこう鍋のふるまいイベントに出くわしました.
早速並んで,先着100名に入ってあんこう鍋を食べていたら,お腹が減ってきたので,ちょっと早かったんですがお昼を食堂で食べることにしました.
あんこう鍋(試食)

すると,限定10食の豚丼 (800円) が...まだ大丈夫だ!と思わず,ポチッ...
丼だけかと思ったら,卯の花,野沢菜漬,煮しめが付いていて結構なボリュームです.
限定10食の豚丼
ちなみに,ライスおかわり自由なのですが,メニューには半ライスとライスがあります.謎だ...定食だけなのかなぁ...
食事も終わって,帰り道,4年ぶりという諏訪湖の御神渡りを見ていこうと思いましたが,塩尻峠から随分氷が溶けている様子だったので,そのままスルーして,結局往復一般道で済ませました.

少々,不完全燃焼な撮影キャンプでしたが,これまで知らなかった上高地を知ることができた有意義なものになったと思います.

追伸:
今回,除雪がされているとはいえ,厳冬期の上高地は冬山の玄関口です.途中に雪崩の巣もあります.
天候により,2時間のルートも半日のラッセルを強いられる場合があります.
決して安易に入山しないよう気をつけてください.
トレッキングツアーしかしていない経験だけが長いガイドではなく,若くても修羅場を経験しているガイドと共に冬山に入られることをお勧めします.(修羅場をくぐったかどうかなんて,判断できませんね...:-p)
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