2018-12-02

神降地での神の贈り物

一か八か...11月の三連休は諦めた上高地の撮影に、思い切ってでかけました。
狙いは、星景撮影と霧氷の二兎追いです。
直前のSCW(GPV)予想で土曜は雨(雪)、日曜は曇天、でした。
ですが予報サイトでは、土曜は悪いが夜から好天する感じです。
行かないとわからないのが、風景撮影です。
金曜夜に出発し、岩見平駐車場に車をデポして出発です。
松本方面は晴れていますが、上高地方面は雲がありチラチラと雪が舞っています。
トンネルを抜けるにつれ雪も強くなり、釜トンネル、上高地トンネルを抜けると本格的な雪になり凹みました。
なお、いくつかのブログで釜トンネルはヘッドランプが必要、という記述がありますが、必要ありません。
昔の素掘りの釜トンネル(と、その後)はヘッドランプが必須でしたが、改修された現在のトンネルでは釜トン、上高地トンネルともにヘッドランプは必要ありません。
きっちり3時間で大正池ホテルに到着しましたが、何やら変な印象です。
雪もひどくなってきたので、ビバークして翌朝移動することにしました。
数時間の仮眠の後で明るくなって確認すると、大正池ホテルの改修や大正池には作業船が浮かび、おいおい、という状況です (画像は帰りに撮ったものです)。
神の贈り物に感謝 (スマホ撮影)
雪が降りしきる中、絶望に打ちひしがれつつも、こうなったら雪景色に気持ちを切り替えて撮影することにしました。
誰も来ないだろうと思ったら、数人の登山客が来て自分の事はさておき物好きがいるものだと挨拶を交わしました。
たぶん、この雪の中を撮影している私の方が、物好きに見られているんだろうなぁ。
雪舞う
河童橋付近もホテルの改修などでうるさいのと風雪が強くなってきたため、小梨平で風が弱いところで幕営することにしました。
まだお昼ですが撮影できる状況ではないので、やけ酒とふて寝して夜を待ちました。
日没を過ぎて静かになった頃、テントを出ると満天の星空です。
予報が外れました。
早速、撮影です。
一番重い機材のF5で1時間のバルブ撮影をして、2回戦目を終えたところでバッテリ切れ...
F5はお荷物になりました。
ディジタル1本に切り替え、高感度撮影やバルブ撮影、コンポジット撮影をし、翌朝ふたたび撮影に興じました。
神降地を照らす(軌跡は飛行機)
陽昇る
肝心の霧氷は、まったくついていないので撤収し、ダメ元で田代池方面へ…
梓川沿いを歩いてみると、薄く霧氷がついている雰囲気があります。
もしかしたら...
と期待して田代池(実際には近く)に行くと、薄く霧氷がついています。
降臨
軽く撮影していると、撮影に来た一団が撮影をはじめました。
挨拶をすると、なんと!山岳写真家K氏の撮影ツアーでした。
お話をして、ツアー参加者からパイナップルキャンディーまでいただいて、撮影をご一緒させていただきました。
昨日はボロボロな天候でしたが、神様がご褒美をくれたのでしょうか。
素晴らしい霧氷と川霧の立つ世界を見させてくれました。
それを作品できたかは、別の問題ですが...
帰りもトボトボと岩見平まで歩いて、久しぶりに高速を利用して帰宅しました。
ちょっとお金と体力的に無理をしましたが、良い体験となりました。