色々と考えたのですが、久しぶりということもあり行き慣れた燕岳にしました。
ここはアプローチも楽ですし、三大急登の一つですが4.5時間程度の初心者でも登れるコースなのです。
何より、あまり途中で撮影するポイントがないのも、登ることに集中できて良いのです。
出発した28日は夏日となり暑かったので、長袖の上着を持ってくることを失念してしまい、やや不安の残る登りとなりました。
ですが天候も安定していて風も弱く、日中はTシャツで過ごせるくらいです。
登り始めは良かったのですが、第三ベンチを過ぎた辺りから足が重くなり、なかなか前に進みません。
テント等の生活道具一式と撮影道具とを担ぐのは、半年ぶり以上になります。合戦小屋に着く頃にはバテバテになっていました。
合戦の頭の急登を登る途中で槍ヶ岳が見えると、少し元気が出てきました。
最後の200mを登ってしまえば、目指す燕山荘です。
小屋は目の前ですし、カメラを出して撮影を楽しみながら登っていきます。
燕岳稜線 |
春の槍ヶ岳に夏のような雲 |
雪を使ってビールを15秒でキンキンに冷やして喉を潤しなら、早めの夕食を済ませて一息ついたら、いつの間にか寝ていました。
日没の撮影をしようと思っていたのですが、小屋の方から「あ~ぁ...」という声が聞こえてきました。
テントから顔を出すと、西の空に雲が立ち込めています。
これは、夕焼けはダメだなと思ったら、また寝てしまいました。
夜も更けて寒さで目が冷めてしまい、外トイレは雪の中なので小屋のトイレを使いに外に出ると、やや雲があるものの上空は満天の星空です。
これは撮らねば、と結局0:00過ぎから朝まで撮影をしていました。
北を目指して |
燕山荘と天の川 |
槍ヶ岳を望みながら |
東の空が紅く染まって、安曇野の山里は薄い雲海の下に見えます。
これは良い空が撮れそうと、小屋の前にスタンバって撮影しました。
小屋やテントからも、大勢の人が撮影に出てきています。
低い雲が立ち込めていたため、やや遅い日の出となりましたが、その分太陽がクッキリと出てくれました。
朝焼け |
食料もお酒も残っているのですが、思い切って下山することにしました。
まぁ、ピークを踏んでいないけど、いいや。
なんだか贅沢なハイキングになりました。
撤収して、クラストしている雪の上を快適に下りて行きます。
ですが麻痺がある脚を庇いながらなので、どうしてもゆっくりになります。
合戦小屋から先は、雪もグズグズになって古いタイプのアイゼンなので団子に気をつけながらの歩きとなり、結局コースタイムよりも1時間以上オーバしての下山となりました。
やっぱり、体も荷物も重量オーバですね。
ただ膝が痛くならなかったので、体の重量はまだ大丈夫かも?
下山して、登山口にある中房温泉の日帰り温泉か、有明荘での入浴がポピュラーなのですが、今回は違う場所で汗を流すことにしました。何と言っても安いんです。
熱いお湯とぬるいお湯がありますが、ぬるくても熱かった...
お風呂の後は、食事です。
安曇野といえば蕎麦です。
蕎麦は、何処で食べても美味しいのですが、ここでも敢えて安曇野IC近くの小木曽製麺所にしました。
ここはセルフサービスなのですが、ザルの値段が盛りが大でも500円で変わりません。
殆どの客は、大盛りを注文していきます。
蕎麦自体は、いわゆる田舎そばっぽいのですが、この値段でこの味なら文句なしです。
小木曽製麺所の大盛り蕎麦 |