もう四半世紀前になるんですが,バイクに乗り始め,そしてキャンプ・ツーリングをするようになり,現在に至っています.
自然破壊を,そんなに長くやっている,といっても良いでしょう.
山々の林道を走り,時には道なき道を走ったりしました.
昔は竿を持って渓流釣りにも出かけたりもしました.
そして,今のスタイルで,山に登ったりキャンプをしたりと,バイク(時には車)であちこち出かけています.
山を始めた頃は,それこそクラッシックルートから,谷川一ノ倉,八ヶ岳バリエーション,冬春の北アルプス縦走やアルパイン・クラシック・ルートなどを歩いたりしました.(絶版ではありますが,ルート集に写真が載った事もあります)
まさに自然破壊しながらですが,逆に自然の怖さ,大切さを学べたと思っています.
特に,厳冬期の鋸岳,春の明神岳東北稜や劔源次郎尾根,白馬東北稜は,自然の恐ろしさ,懐の深さを思い知らされました.
その分,自然との共存を考えながら,今の自分でできるバイクと山歩きと風景写真を楽しんでいます.
週末の撮影だけでなく,風景写真を始めてから,色々な場所で撮影をするようになりました.
そこで気になるのが,平気でロープを越えて撮影をする人たちです.
以前,南八ヶ岳で,ロープが切れている所から植生を戻している所へ踏み込んで撮影しようとしている中年夫婦を注意したことがあります.
もちろん,それだけではありません.
例えば,巻機山の山頂など,草の根が弱く,人の踏み跡がそのまま残ってしまうんです.
踏み固められた所には,熊笹が茂るようになり,麦草峠の様に熊笹峠になってしまうんです.
もう,麦草が生い茂る峠には戻らないでしょう.
週末撮影したレンゲツツジは,熊笹が生い茂ると根が負けてしまい枯れてしまいます.
甘利山では,熊笹や下草を刈ることで,レンゲツツジを保護し育てています.
不用意に踏み込むことで,元に戻すのに何年もかかってしまうことになりかねません.
撮影に熱中するあまり,私も一線を越えてしまうことはあります.
ですが,その様な写真で納得できるものはありません.何故なら,自己満足でしかないからです.
これからも,自然を大切にする気持ちを持ちながら,楽しんでいきたいと思います.