2012-01-05

雪山登山のはずが...アプローチで遭難寸前

6日の天気が比較的安定しているようなので,一発狙いで恒例の初登りに行こうと4日夜に出発しました.
場所は,関東北部方面です.ほぼ新潟に近い所といってよいでしょう.
麓の町までは雪がなく,あれれぇ?という感じだったのですが,登山口となる手前の温泉街で一気に降雪が激しくなり,積雪量が増えて冬タイヤだけだと不安になる箇所も幾つかありました.

この温泉街では,温泉による融雪がされているのですが,それも殆ど効かなくなっていて,とうとう通行不能な状況に...
これは駄目だ,山にはいけねぇ・・・と引き返そうとUターンしようとしたら車が動かなくなりました.
そうなんです,スタックしてしまったんです.

過去,福島で4月の季節はずれの大雪があり,チェーンをつけた経験から,タイヤの下にチェーンを噛ませて脱出を試みますが,全く歯が立ちません.
深夜ということと,雪のための行き止まりということもあり,人が通る気配は全くありません.
ただ,スノースコップがありますから,雪かきしたり,ギヤを入れっぱなしして押したり,と悪戦苦闘しました.
こんなところで遭難状態です.

真夜中のしんしんと雪が降る中,1時間ほど格闘して脱出に成功しました.
融雪のための水が雪の下に溜まってタイヤが滑りやすくなっていたのではないかと推測します.おそらく砂があれば何てことはなかったと思いますが...

手前の駅に車をデポして始発の電車で行くことも考えましたが,さすがに疲れたのと,この雪では人が入っている気配はなく,股下ラッセルが続くことが予測されたため,山を諦めて移動することにしました.

既に深夜1:00頃で,雪が少ないところで休みたくて,赤城山麓の道の駅で休むことにしました.
月と星が見え,天気はよさそうです.
疲れのためか,夜明け前の行動が遅れ,既に東の空は染まりつつあります.
ヤバイと,エンジンをかけて,ウィンドウの曇りがとれていない状態で走り始めました.
大沼を目指しますが,だんだん雲行きが怪しくなり,とうとう雪が降ってきて,またまたヤバヤバ状態です.ただ,除雪車による除雪がされているため,スタックの不安はありません.

どこかで撮影して,お茶を濁そうと場所を探しますが,疲れのためか行動に移せません.
結局,何枚か撮影しただけで移動しようと走り始めたら,またまたスタックしてしまいました.
今度は,段差がある所だったのでちょっとヤバイ状況です.
3台ほど乗用車が通過して行きましたが,どの車も声をかけることなく通過して行きました...
バスも通っているので,遭難することなく,いずれ救助されるでしょうが...でも不安なものは不安です.

ここでも,1時間弱の悪戦苦闘で何とか脱出に成功しましたが,さすがに写欲も無くなり,すごすごと帰ることにしました.

途中の道の駅で一休みしましたが,雲一つない天気で,何人かの方から,何処を走ってきたのかと質問されました.それくらい,車はバリバリの氷漬けだったんです...
帰宅しても,車からは水がポタポタと落ちていたのが,ちょっと不安です...