2012-10-29

悲しい話 (写真家のマナー)

このBlogでも,マナーについて色々書いてきました.
私自身,決してマナーが良いとは思っていません.ですが,意識しているかしていないか,が問題で,意識せず何も考えないで撮影しているカメラマンが増えていることが問題だと思っています.
決して写真のコミュニティだけではありません.
最近,山ガールならぬ"邪魔ガール"という言葉も出てきました.


これは,ぺちゃくちゃ喋りながら山を歩く(別にいいんですが,ず~っとというのは...),ゴミは落としていく,山のルールを知らないなど,正直二度と山に来てほしくない人のことです.ガールとありますが,私は男性にも当てはまると思っています.

さて,写真の話です.Kent Shiraishiさんが投稿しました.


どうやら,観光客やカメラマンが立入禁止の所へ入ったり,トラクタに乗り込もうとしたり,やりたい放題で我慢の限界ということです.
Shiraishiさん,これだけではなく"青い池"でも,自称"有名プロカメラマン"がタバコの空き箱を捨てたので拾った所,"君が拾えば良い"という言葉を吐いたとか...
コメントを読んでも,嫌われている日本人のマナー
にも書いた通り,声をかけないカメラマンが多く里村等での撮影で気持ち悪がっている農家の方も多いようです.

"旅の恥はかき捨て"とは良く言ったものです.
山でも写真でもそうですが,一度行けば(撮影すれば)良い,というのは観光です.
決して観光登山や記念写真を否定しているわけではありません.
だからといって,知らないところで知らない人に対して無礼をしてよいとは思いません.
それでは本当の良い山の姿を味わえませんし,良い写真も撮れません.
今月号(2012.11)のフォトコン,ネイチャー初心者部門の前川先生の講評にあります.
何度も通った成果だと...
一度登った山でも,季節を変えたり,敢えて雨の日に登ってみる事で景色はガラっと変ります.
#登山歴ん十年という方の遭難事故が発生しますが,果たして修羅場をくぐってきたか疑問があります.
#だからといって,敢えて条件が悪い時を狙って登る必要もありません.

さてさて.完璧な人などいません.ですが注意し合う事で意識するようになります.
勇気を出して注意し合いませんか.決して怒鳴らずに...

岩咲滋雨 写真展:- 道 - oze

ちょっと気になっていた写真展に行ってきました.
尾瀬となっていますから,尾瀬の木道が中心です.原風景の場合,木道など人工物を外すのが常道なのですが,逆の発想で面白いと思いました.

この岩咲さんという方,鈴木一雄氏に師事している一の会の方ですが,4~5年前から写真を初めて個展を開く実力のある方です.あいにく,取材が入ってしまいお話を伺うことができませんでした.
構図など面白いですしテーマも良いのですが,道と尾瀬というテーマが今一つしっくりきませんでした.
11月5日まで,PENTAX FORUMです.

2012-10-28

写団薬師・多摩 10月教室と撮影懇親会

28日に写団薬師・多摩教室がありました.
課題は,"海・岩礁"です.課題は9月に撮影しに行った写真と,自由は10月に撮影しに行ったものを持ち込みました.
課題は,狙いが悪くもう少し狙いを絞らないとと厳しい講評が...自由ももうちょっと,という厳しい講評でした.
まだまだ,まだまだです.

教室終了後,有志で撮影懇親会に出かけました.
予定通り買い出しまでは上手く行きましたが,いざ懇親会と狙っていた場所は全て封鎖され,路頭に迷う結果となってしまいました.
こんな時,慌てては事故を起こします.
深呼吸して,少々遠かったのですが安全パイな道の駅へ移動しました.
やっと食事にありつき,喉を潤しながら鍋をつついて懇親です.これは大ヒット!
事務局のT氏の食材選びはバッチリでした!
おかげで,翌朝は雨もあってノンビリ出発です.
当初の場所から変更したのですが,結構面白くて,なんだかんだと昼食を取ることも忘れて撮影していました.
高原の彩り

ささやく木々
 最後は,小さな沢で撮影です.
ホントに小さな沢なのですが,薬師の皆さんは食事も忘れて撮影です.
流れに添える
折角食事の場所を調べておいたのですが,それも役に立ちませんでした.
次回は,昼食も準備しないといけないかも...
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2012-10-20

関東紅葉狩り谷川山登り

やっと関東にも紅葉の便りが届きました.
台風の進路が気になっていたのですが,進路がそれたので運動を兼ねて谷川に山歩きしてきました.
2年前にも行きましたが,その時は一ノ倉沢の時期を外していまい,結局西黒尾根からお昼に到着して,大混雑の中を下山しました.
http://takehisa.blogspot.jp/2010/10/blog-post_16.html
19日は半ドンなので休みにし貴重な平日休みを活用したくて,混雑が予想されましたが20日に行きました.
夜,いつも利用していた場所で仮眠しようと荷物を運び入れていると,係の人が施錠するとのこと.話に依れば,冬季に山屋が火を使うようになり,危険なため施錠することにしたとか.山屋のマナーも地に落ちました.ここに来る冬の山屋は,一通りこなしてきた人だと思っていたのですが,そうではなくなってきているようです.
確かに,スキーやスノボードに来た人達は,中でタバコ(火気厳禁のため)は吸うわ,コンセントから電源をとってお湯を沸かすわ,宴会して夜中まで大騒ぎするわ,で最低のマナーでした.
仕方なく,近くのドライブインで一晩を過ごしました.そこで考えていたのは,夜中に登るリスクです.
やっぱり,熊が怖い...出るんですよねぇ...遭ったこと無いけど...
さんざん悩んで,結局安全な場所で星を撮影し,ロープウェイを使っての山歩きに変更しました.
ただ,最近ちゃんと星の写真が撮れていない気がしたので,今回は練習と割り切り,色々と実験しました.

星の撮影をしていると,通行止めにもかかわらず上がってくる車が気になりました.
これだけインターネットが普及してるのに,確認せずに来るのでしょうか.これでは,とても計画を立てて臨んでいるとは思えません.
行き当たりばったりでは,そこで計画を立て直さなければならず,それでは良い成果はうまれないでしょう.
山も写真も(だけではありませんが),情報収集は大事です.

しかも,山は観光地化してしまい,ルールもマナーもあったものではありません.
特に,登り優先は最低限のルールなのに,全く気にかけている様子がない人も多い気がしました.
また,岩場でルートを譲ったり(危険地帯では止めましょう),並んで歩いたり手をつないで登ったり,一見安全そうに見えますが危険です.

バルブ撮影を2:30から,明るくなった5:00まで行いました.初めて流星痕が残る爆発をみました.
流星痕
一瞬,周囲が明るくなるほどでした.残念ながらカードへの記録中だっため,その流星を撮影できなかったのですが,流星痕を撮影できました.それ以外にも,流れ星がチョボチョボと観察できました.が,どれもファインダーにおさめることができませんでした.神出鬼没ですから...
沈みいくオリオン

夜間の撮影を終えて,車で一休みしてからロープウェイで天神尾根コースを行きました.
実は,無雪期の天神尾根を登るのは初めてです.積雪期は何度か利用していますが,そういえば雪がない時に登ったことは無かった気がします.
谷川岳へのルートは,中ゴー尾根,天神尾根,西黒尾根,厳剛新道,東尾根,一ノ倉・南陵/中央稜/凹状右,幽ノ沢・V右/中央/V左,芝倉沢,馬蹄形と,厳冬期を含めて歩いたことになります.
鮮やかな場所を探して
さて,紅葉は思っていたよりも進み具合が悪く,鮮やかさがありません.やはり猛暑と雨不足の影響でしょうか.葉が焼けたところで紅葉しているのでしょうか.インターネット情報では,どこも見頃となっていましたし,ニュースでも見頃という情報でした.が,何だか紅葉していないような,単なる枯れているだけ,という気もしないでもありません.
これで,もう一週間もすると,そのまま葉が落ちてしまうのでしょうか.
トマノ耳へはもう一登り
色づく木々
帰りに気になっていたお店,"高橋の若どり"に.
鳥のもも肉と胸肉の蒸し焼きが有名なのですが,270円と特大290円があり,20円差なら特大に.
胸肉の方が肉が多い,と言っていましたが,骨も多いのでもも肉の方がいいかも.
高橋の若どり 胸肉特大

2012-10-18

キヤノンマーケティングジャパン:前田 真三写真展と第32回日本山岳写真集団展「わが心の山」

仕事帰りに,写真展をハシゴしました.
気になっていたキヤノンマーケティングジャパン:前田 真三写真展に行ってみました.
初めてのギャラリーですが,通路がギャラリーになった感じで,どうかなぁ,という印象でした.
ここでの前田真三氏の作品は,ダイ・トランスファー・プリント(Dye-Transfer Print)という技法でプリントされた作品でした.味があって,前田真三氏の作品には合っている気がしました.ちょっと色がきついかな,という気もしましたが.
作品は30点が展示されていたと思います.こちらは,10月30日まで.
前田真三写真展
続いて,気になっていた日本山岳写真集団の写真展に行ってきました.
南アルプスのマイナーな山から,北アルプスのメジャーなルート,山に関するメジャーな撮影地,海外の山々,そして和紙プリントなど意欲的な作品が展示されていました.
参考になった作品も多いのですが,完成された作品というより実験的な作品かな,というものもありました.

2012-10-15

通学途中で...初新東名

15日,会社を休んで大学へ研究の打合せに行きました.
方針は立てたものの,研究は行ったり来たりで悩んで,あまり進展していません.正直やばい・・・

とはいうものの,久しぶりに行くので,途中寄り道しながら大学へ向かいました.
雲が厚く,雨もポツポツと言う状況でしたが,試しに以前撮影した場所へ.
http://takehisa.blogspot.jp/2010/12/blog-post_24.html
アルバムはこちら.
https://picasaweb.google.com/106156417631221753828/2010122324?feat=embedwebsite#5554264050506435042

有名な場所なので,詳しくは書きませんが,この時期はこの時期で面白いかなと思いました.
今回は,作品作りと言うよりも,作品を作るための試行撮影と割り切り,色々と試してみました.
ですので,今ひとつのものばかりです.
雲暑く少しだけ焼けたかな
こんな感じで次回は撮影しよう
夜は,初めての海岸沿いで車中泊だったのですが,夜中に何やら水音が...
明るくなって,空には雲が.日の出は望めません.
しかも波が高く,越波しています.確かに"越波注意"と書かれています.これでは近づけません.
早々に諦め,大学へ向かいました.

さてさて.
研究の打合せも終わり帰路についたわけですが,東名高速の集中工事で渋滞が予想されたため,途中で新東名から帰ろうとバイパスを降りました.
すると,一般道の青い標識(××まで**km)とは別に,新東名入り口までの標識が設置されているので,走っていて心配になります.なぜ一般道の標識と一緒に設置しないのでしょうか.
しかも,途中の分かれ道でも,どちらが新東名入口への道なのか標識がなく悩みました.新東名高速の標識のわかりづらさがニュースになりましたが,一般道での誘導標識も不親切ですね.まだナビが追いついていないですしね.
夕焼け空を眺めながら
さて,走ってみると快適そのもの.路面もよく,東名高速に比べてカーブも少ないのでスイスイです.
ですが,スピードも出やすいので注意が必要です.
私を追い抜いていった車が二台,パトカーに捕まっていました.
オービスが設置されるまで,新東名の走行には十分スピードに気をつけてください.後ろがいなくてもスピードガンで測定されていることもありますから...

2012-10-13

嫌われている日本人のマナー

御存知の通り,先日の中国暴動(もうデモと呼べるものではありませんでした)の様子や,国慶節での中国人の様子からマナーの悪さを国内外に広めることになりました.
もっとも,暴動は中国の国情や政治的背景もありました.本来なら(おそらく)政府の役人が一部の人に依頼し,バスでデモ隊を投入し,それで終わるはずでした.一人あたり幾らか支払ったそうです.ところが,貧困層が便乗してしまい暴動に発展してしまいました.あの暴徒には大学生は参加していなかったようです.というのも,将来ある大学生が暴徒に参加したことがわかれば就職にひびいてしまいます(中国では就職難が続いています).また,なぜ日本車に乗った中国人まで被害にあったかというと,貧困層からすれば日本車に乗れる中国人は,憎悪の対象になっていったわけです.百貨店など狙われたのは,自分達は行けないからですね.

国慶節で日本への旅行を避けた中国人は,一斉に国内旅行に向かいました.合わせて高速道路無料化もあり,高速道路は巨大な駐車場となり,観光地はゴミの山となりました.天安門広場では約7.5t,中山陵は60t/日というゴミが出ました.さすがに片付けるのも早かったようですが...これは,中国の経済成長も反映しているとも言えるのですが,このようにゴミを捨てる,路上で排泄する等,中国人のマナーの悪さは有名です.私自身,観光地で中国人の旅行客が勝手に人の庭に入り記念写真をとっているのを見かけたことがあります.

さてさて.日本人に話を移しましょう.
Rocket News 24から,"覚えておこう! 海外旅行の最低限のマナー / 海外で嫌われる日本人の行為"という記事が出ました.少々ショッキングな記事なので紹介します.
この記事によれば,海外では日本人はマナーが良いと評判が良いのですが,写真撮影となると極端にマナーが悪くなるそうです.
海外旅行のガイドブックには,よく撮影する際にひと声かけましょう,と書かれていますが,シャイな日本人は,黙って撮影してしまうため,それが現地の人にはマナーが悪い,とうつるようです.
確かに,その通りです.きっと,買わずに撮影することに罪悪感があるのかもしれません.

私も,過去渡航した先で撮影した際に,なかなかひと声かけることができませんでした.
ですが,写真をはじめるようになって,許可を求めるようになりました.
海外だと言葉の問題がありますが,カメラを構えて"OK?"と指で輪っかを作れば,大体通じます.
本当は,撮影した画像を見せられれば良いのですが...
実は,海外だけでなく,山や公園でも登山道や柵を越えての撮影をする人が少なくありません.
あの3.11の地震の時も,火事場泥棒のようなこともなく(実際にはあったようですが),整然と協力しあったことが海外から賞賛された国なのですから,撮影のマナーくらい守りたいものです.

私は,撮影前に周囲を見渡して,先にセッティングした人のフレームに入っていないか,確認するようにしています.後ろに人がいる場合は,例えば"3カットだけ撮らせて",とか言って許可をもらいます.それでも,ごめんなさいをやってしまいますけど...お互い声を掛ければ済む話なのですが,トラブルになることが多いですね.気をつけるくらい気をつけて,が調度良いくらいかもしれません.

2012-10-07

紅葉、駆け降りる

10月5日は会社が休みということで,4日夜から紅葉を求めて山歩きに出かけました.
3年前に撮影に行った場所です.今回は,プラスαしました.
http://takehisa.blogspot.jp/2009/10/blog-post_09.html
http://takehisa.blogspot.jp/2009/10/blog-post_10.html
http://takehisa.blogspot.jp/2009/10/blog-post_11.html
駐車場に着くと,既に車がいっぱいです.
最初は,明け方に車を入れようと思ったのですが,心配になって駐車場に入れて仮眠しました.
明るくなり,バスに乗ると既に満員で補助席となりました.乗り切れない場合は,増発するそうなので安心です.

バスを降りて,6時間ほどフルボッカで今日の幕営地に到着です.最後はヘロヘロになりましたが,何とかテントを設営する場所を確保できました.テントを設営して水場で飲み物を冷やしますが,あまり冷たくありません.が,少し紅葉をしはじめた山々を見ながら,体を休めました.
夕方は雲が出てしまい焼ける様子がないので,早々に寝て翌日の撮影に備えました.

真夜中,テントを撤収して歩き始めますが,ペースが遅すぎて高度が稼げません.これはマズイと計画を変更して撮影機材だけをもって荷物をデポしてポイントに急ぎました.
途中,2ヶ所でルートをロストしてしまい,余計な時間がかかってしまいましたが,何とか無事に撮影ポイントに到着しました.疲れていましたが周囲は別世界で,極彩色に包まれていました.
風と雲があり今一つでしたが,これまでの疲れを忘れさせてくれました.
逆さ槍
明るくなって,撮影しながら荷物を回収しに戻りました.途中のナナカマドがとても綺麗で,一向に荷物の場所に行けません.それでも,後ろ髪をひかれる思いで下って行きました.下の写真は,やや高度を下げた場所なので,下の方は色づきはもう少しという感じです.
錦秋をまとう
荷物を回収して,こんなことならテントを張りっぱなしにすればよかったと後悔しながら,次の目的地へ移動です.岩場歩きと荷物が重いので,足が痛くなってペースが上がりません.
やっと到着すると,既にテントでいっぱいです.きしむ体を動かして,テントの設営と水汲み,飲み物の買い出しです.やっと冷た~いビールにありつけました.

夜になり,雨が降り出しました.テントにいると音のせいで雨が強く感じましたが,それほどでもありません.ただ,雨の中を移動するのも嫌ですし,何より真夜中にラジオを鳴らしている人,ペグをいつまでも打っている人がいて,寝られません.しかもペグを打ち終わった後,いつまでも話をしているので,うるさくて仕方がありません.
もう少し寝ていたかったのですが,起きて準備をして出かけました.
雨は上がって,明るくなって青空が見え始めました.山の稜線が見えてくると,なんと雪をかぶっています.すでに下ってくる人もいて,話を聞くと,上は「10年ぶりの良い紅葉で,とても良いですよ」とか,「初冠雪だったようです」とのこと.そう言えば,3年前は”10年に一度の悪さ”と言われたっけ.
この言葉に勇気づけられ,歩き始めはペースが出ませんでしたが,登りがきつくなる後半は,ほぼペースを取り戻してきました.
撮影ポイントの山小屋が見えて,紅葉のトンネルをくぐり,気持ちは逸りますが歩くペースは上げられません.それでも,やっと到着すると,トイレには長蛇の列が...せっかくの良い風景をトイレ渋滞で見られないなんて...トイレは我慢ガマン!
とにかく,まずは定番の一枚を撮影し,後は小屋の近くで撮影しました.
彩る山々
ひとしきり撮影して,家内と待ち合わせた場所で休んでいたら,家内が戻ってきました.
早く戻らないと,帰りのバスに間に合いません.この頃にはトイレ渋滞も解消して,9時過ぎに下山を開始し,途中,登ってくる人との交差で時間をとられましたが2時間半弱でテントに戻れました.
たった一日でしたが,紅葉が山を駆け下りていっている気がしました.

テントを撤収し,ひたすら歩いていきますが,すでに足はボロボロです.泣きながら,バスターミナルに着くと,長蛇の列です.先に到着していた家内を見つけると,いつになるかわからないとのこと.
前にいた女性も,ご主人が乗り場近くで休んでいるとのことで,私も足を休めるために,荷物番をしながら家内が来るのを待ちました.おかげでかなり足が回復しました.80分ほど並んでくれた家内に感謝です.
車に戻って走り始めますが,道路が渋滞し始めたため,裏道でインターに入り道を急ぎましたが,やはり高速で渋滞してしまい,結局2時間ほど余分にかかってしまいました.

今回,あまりの人の多さに驚きましたが,何より観光登山でマナーの悪さが気になりました.
山では原則登る人を優先させますが,お構いなしに降りてくる人.
木道で既に人が向かっているのに,歩き始める人.おかげで先に向かってきた(登りの)人がよけなければいけなくなりました.
登ってくる人に道を譲ろうとよけると,無理やり2列で登ろうとして来る人.通過時に荷物が接触することは事故につながるため,気を付けなければいけないのですが,謝りもせずに歩いてきます.さすがに,怒鳴ってしまいました.
吊り橋では,ふざけてゆすりながら歩く若者,歩きタバコする人...
撮影で立ち入り禁止の場所に入る人.
もちろん,私も歩きながら『あちゃ~』ということをしてしまいますが,意識しながら歩けるかだと思います.
何かの本で,観光登山客が増えている,というの見たことがあります.これは,その場所へ行けば,もういいという人達で,観光気分で山に入るためマナーとかも悪くなっている,というものです.
山小屋も厳しいことを言わなくなったこともあるかもしれません.そういえば,山を始めたころ濡れたシュラフを乾かせてほしいと言ったら,「テントだろ,自分で何とかしろ」と言われました.当たり前と言えば当たり前なのですが,その一言があったからこそ今があると思います.
数年後に登った時,その山小屋の主人は「そんなこと言ったっけ?」と言ってましたが...いいオヤジです.
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