3年前に撮影に行った場所です.今回は,プラスαしました.
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駐車場に着くと,既に車がいっぱいです.
最初は,明け方に車を入れようと思ったのですが,心配になって駐車場に入れて仮眠しました.
明るくなり,バスに乗ると既に満員で補助席となりました.乗り切れない場合は,増発するそうなので安心です.
バスを降りて,6時間ほどフルボッカで今日の幕営地に到着です.最後はヘロヘロになりましたが,何とかテントを設営する場所を確保できました.テントを設営して水場で飲み物を冷やしますが,あまり冷たくありません.が,少し紅葉をしはじめた山々を見ながら,体を休めました.
夕方は雲が出てしまい焼ける様子がないので,早々に寝て翌日の撮影に備えました.
真夜中,テントを撤収して歩き始めますが,ペースが遅すぎて高度が稼げません.これはマズイと計画を変更して撮影機材だけをもって荷物をデポしてポイントに急ぎました.
途中,2ヶ所でルートをロストしてしまい,余計な時間がかかってしまいましたが,何とか無事に撮影ポイントに到着しました.疲れていましたが周囲は別世界で,極彩色に包まれていました.
風と雲があり今一つでしたが,これまでの疲れを忘れさせてくれました.
逆さ槍 |
錦秋をまとう |
やっと到着すると,既にテントでいっぱいです.きしむ体を動かして,テントの設営と水汲み,飲み物の買い出しです.やっと冷た~いビールにありつけました.
夜になり,雨が降り出しました.テントにいると音のせいで雨が強く感じましたが,それほどでもありません.ただ,雨の中を移動するのも嫌ですし,何より真夜中にラジオを鳴らしている人,ペグをいつまでも打っている人がいて,寝られません.しかもペグを打ち終わった後,いつまでも話をしているので,うるさくて仕方がありません.
もう少し寝ていたかったのですが,起きて準備をして出かけました.
雨は上がって,明るくなって青空が見え始めました.山の稜線が見えてくると,なんと雪をかぶっています.すでに下ってくる人もいて,話を聞くと,上は「10年ぶりの良い紅葉で,とても良いですよ」とか,「初冠雪だったようです」とのこと.そう言えば,3年前は”10年に一度の悪さ”と言われたっけ.
この言葉に勇気づけられ,歩き始めはペースが出ませんでしたが,登りがきつくなる後半は,ほぼペースを取り戻してきました.
撮影ポイントの山小屋が見えて,紅葉のトンネルをくぐり,気持ちは逸りますが歩くペースは上げられません.それでも,やっと到着すると,トイレには長蛇の列が...せっかくの良い風景をトイレ渋滞で見られないなんて...トイレは我慢ガマン!
とにかく,まずは定番の一枚を撮影し,後は小屋の近くで撮影しました.
彩る山々 |
早く戻らないと,帰りのバスに間に合いません.この頃にはトイレ渋滞も解消して,9時過ぎに下山を開始し,途中,登ってくる人との交差で時間をとられましたが2時間半弱でテントに戻れました.
たった一日でしたが,紅葉が山を駆け下りていっている気がしました.
テントを撤収し,ひたすら歩いていきますが,すでに足はボロボロです.泣きながら,バスターミナルに着くと,長蛇の列です.先に到着していた家内を見つけると,いつになるかわからないとのこと.
前にいた女性も,ご主人が乗り場近くで休んでいるとのことで,私も足を休めるために,荷物番をしながら家内が来るのを待ちました.おかげでかなり足が回復しました.80分ほど並んでくれた家内に感謝です.
車に戻って走り始めますが,道路が渋滞し始めたため,裏道でインターに入り道を急ぎましたが,やはり高速で渋滞してしまい,結局2時間ほど余分にかかってしまいました.
今回,あまりの人の多さに驚きましたが,何より観光登山でマナーの悪さが気になりました.
山では原則登る人を優先させますが,お構いなしに降りてくる人.
木道で既に人が向かっているのに,歩き始める人.おかげで先に向かってきた(登りの)人がよけなければいけなくなりました.
登ってくる人に道を譲ろうとよけると,無理やり2列で登ろうとして来る人.通過時に荷物が接触することは事故につながるため,気を付けなければいけないのですが,謝りもせずに歩いてきます.さすがに,怒鳴ってしまいました.
吊り橋では,ふざけてゆすりながら歩く若者,歩きタバコする人...
撮影で立ち入り禁止の場所に入る人.
もちろん,私も歩きながら『あちゃ~』ということをしてしまいますが,意識しながら歩けるかだと思います.
何かの本で,観光登山客が増えている,というの見たことがあります.これは,その場所へ行けば,もういいという人達で,観光気分で山に入るためマナーとかも悪くなっている,というものです.
山小屋も厳しいことを言わなくなったこともあるかもしれません.そういえば,山を始めたころ濡れたシュラフを乾かせてほしいと言ったら,「テントだろ,自分で何とかしろ」と言われました.当たり前と言えば当たり前なのですが,その一言があったからこそ今があると思います.
数年後に登った時,その山小屋の主人は「そんなこと言ったっけ?」と言ってましたが...いいオヤジです.
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