例年なら結構しっかりとした計画をたてるのですが、今回はユル~い計画で4月29日から5月2日まで撮影に出かけました。
直前までヘルニアによる神経痛で、動けるかどうか心配だったこともあります。
5月連休中に撮影できる桜や春の花の情報では、多くの場所で開花が終わって撮り頃を過ぎてしまっています。
ということもあり、ユル~い計画となりました。
最初に棚田の撮影に行ったのですが、無計画すぎたのか真っ暗な中では何も写らず、数カット撮影して移動となりました。
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棚田と夜景 |
まぁ、場所を確認できたという点で、今回は良しとしましょう。
今回、一番のメインに考えていた場所に行く途中で雪が舞う状態になり、完全に着るものと寝袋の選択を間違えました。
さぶい...
翌朝、余り考えずにフラフラと歩いて撮影していたら、最後の最後に水芭蕉の群生地に出逢いました。
え゛~っ!
まぁ、それなりに良さそうなカットも撮れたので良しとしましょう。
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春謳歌 |
まだ時間も早いので、本当は翌日の撮影に考えていた場所にロケハンに行くことにしました。
良ければ、近くでもう1泊しようと考えていました。
その前に、時間もあるので気になる場所によってみました。
ここにも小さな水芭蕉の群生地があるのですが、やはり遅い印象でした。
ただ湿原らしい雰囲気と新緑が眩しかったので、結構な長居をしてしまいました。
気になったのは、歳をめしたカメラマンが一人、歩道を外れて水芭蕉の脇に踏み込んで撮影していたことです。
注意したところ、「踏んでいないから問題ない」と反論してきました。
多くの植物に言えることですが、根が弱く柔らかい土でないと枯れてしまうのです。
一度踏んでしまうと、そこには根が育ちません。
自分さえ、というか無知のなせる技か...
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湿原の新緑 |
次の場所へ行ってみると、多くの観光客がやってきます。
ちなみに水芭蕉は英語で "a skunk cabbage" と呼びます。
つまり、スカンク・キャベツ。
どうやら、北米の水芭蕉は悪臭がするらしいかららしいのですが、キャベツとは...
その理由は、この撮影地にありました。
大きく成長した水芭蕉は、まるでキャベツ畑の様です。
リュウキンカやニリンソウが綺麗なのですが、このキャベツは...
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キャベツ畑のニリンソウとリュウキンカ |
狭い木道で観光客に気を使わなければいけないのですが、「どうぞ、通って下さい」とのたまうカメラマンも...
おいおい...逆だろう...
まぁ、本人は気を使っているつもりなのかもしれませんが。
ここでは、もう1泊して撮影する気はしません。
それでも雲も出て光が弱くなったこととニリンソウは綺麗だったので、可愛い水芭蕉を探して撮影してみました。
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恥ずかしがり屋の水芭蕉 |
天気も不安定で、夜に雨が降りそうな雰囲気だったので、ここは新緑を撮影に行くことにしました。
途中で山里の雰囲気が良い所があり、何度か車を停めて撮影しました。
買い出しをして、一人山中で車中泊となりました。
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山の春#1 |
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山里の春#2 |
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山里の春#3 |
予報通り、雨が降り始めました。
予想では、2~3時頃にやみ、朝靄の中で朝日が差すという、ベストな状況を期待していたのですが、朝になっても雨がやむ様子はありません。
ノンビリと準備をして、時々強く降る雨と雷鳴の中を歩き始めました。
中途半端な雨でブナの幹を濡らすほどでもなく、例年ならたっぷりの残雪も殆ど見る影もありません。
それでも特徴的なブナに出逢い、辛い中での撮影を楽しくさせてくれました。
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清々しい山歩き |
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冬の厳しさを耐えて |
ここで、もしかしたらカタクリが撮れるかも、と思い、雨の中を向かいました。
もちろん、雨が降っていたらカタクリの花は開きません。
それよりも、ピークを過ぎているのではないかという不安もあります。
少々迷いましたが地元の人に教えてもらい、カタクリの群生地に到着しました。
タイミング良く、晴れ間も出てきました。
確かに凄い!
とにかく一面カタクリです。
ただ、終わってしまっている...
でも、一部咲き残っている部分があり、きっと怪しい人だと思われる姿勢で撮影しました。
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コゴミ(?)の林に咲くカタクリ |
撮影を終えて、気になる菜の花を撮影に行きました。
有名地なのですが、まずまずな印象でした。
ちなみに、ここの菜の花はアブラナではありません。
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家族の春休み |
ここまできて、次どうするか...
悩んだ末、気になっていた水芭蕉群生地へ行くことにしました。
情報では見頃、ということでした。
今日は、そこへ移動してロケハンをして一人宴会です。
途中で買い出しをして、現地へ着くと天気は曇り。
しかも水芭蕉は、終わりかけ...
翌朝の光を期待して、今日も早めの宴会となりました。
今回、夜の撮影が無いので、バッテリが減りません。
夜中に何度か起きましたが、星が見えることはありませんでした。
朝になっても曇天のまま、撮影をしてから朝食にして片付けをして帰宅することにしました。
群生地で30分ほど撮影して車に戻り、朝食の準備をしながら片付けをして移動です。
車に戻る途中、熊に出遭いました。
先に気がついたのは熊さんだったのですが、三脚の脚を鳴らすと逃げて行きました。
これまで冬の劔で熊らしい影を見た以外に、熊と鉢合わせしたことがありません。
初めての経験で、ちょっとびっくりしました。
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また来年 |
途中、近くの群生地に行きましたが、こちらはもっと時期を過ぎていました。
このまま帰るのも何だかなぁ...と思って探したところ、ツツジが見頃、というキーワードを思い出しました。
町中の公園ですが、ツツジが見頃らしいのです。
ここまで外したら、もう行くしかありません。
駐車場が開いているか心配でしたが、24時間開放されているようでした。
トイレも綺麗で、その裏からツツジが満開です。
結局、2時間近く撮影して車に戻りました。
公園なので園芸品種かもしれませんが、結構楽しめました。
他のツツジの群生地に行こうか迷いましたが、神経痛が痛み始めたので帰宅することにしました。
今回は全て一般道でしたが、大きな渋滞に遭うこともなく精神的に楽な移動でした。
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初夏の香り |
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春爛漫 |