はじめに...色々書いたら長くなりました.
天気がだんだん怪しい予報になったのですが,しばらく出かけていなかった撮影ドライブに行って来ました.
当初,何処にするか色々と考えて,別の場所へ行こうと考えていました.出発の直前に,少々時期を外しているのですが,小田代原に的を絞りました.家内は都合で行かないことになって,一人旅です.
中禅寺湖は,何度も前を通っていたのですが,小田代原はチャンスがなくて行く機会がありませんでした.
写友の
写団薬師のN氏が2週間前に行ったこともあって,撮影スポットを教えてもらいました.夜中なので,栃木から下道で向かい,自宅から4時間程で赤沼駐車場に到着しました.
既に,駐車場には車が20台程駐車していて,仮眠をとっていたり宴会をしていたりして夜を過ごしていました.
雲が出ていたため星が見えず,バルブ撮影はあきらめて,一人宴会を始めました.
正直,前日に急に決まった国際ワークショップのポスター発表原稿案を作成して,寝ていなかったんです.
(厳密に言うと,少し寝た後に気になって起きて,朝まで作成していたんです)
なので,天気が悪くて寝る時間が確保できるのは,正直嬉しかったんですね.
横になっていたら,誰か熊鈴を鳴らしながら出かけていきます.
様子を伺うと,三脚を持っているようなのでカメラマンのようです.
空を見上げると,星が見え始めてきました.
「こりゃ,いかん!」
ですが,一気飲みは良くありません.既に500mlのビール缶は半分程度しかありません.これなら,30分位しか変わらないし,体をやすめたいし,ということで,小一時間ほど休んでから出発しました.
てくてく歩道でしたか,小田代原へ向かう木道を歩き始めました.
10分も歩くと,熊笹の木立の中を,真っ暗な中,たった一人で歩いている自分に気が付きました.
もちろん鈴をつけていますが,とっても心配です.何となく野生動物の気配は感じなかったのですが,不安なものは不安です.(
薬師の教室で,前川先生から熊に襲われたカメラマンのお話を聞いたばかりでしたし)
そこで,Liquid Audio Player (携帯音楽プレーヤ) を首から下げて,FusionやHard rockをスピーカで音出しして聞きながら歩きました.ラジオも考えたのですが,受信できないとどうしようもありません.
動物避け (小動物でも近くを通られるとドキッとします) もあるのですが,何より気が紛れます.
途中,木道がない場所で,木の根か何かに足を取られ,思いっきりコケてしまい,膝を破いてしまいました.
こうして,私の撮影用ズボンは,ボロボロになっていくんですね.右膝にワッペンか何かが付いているカメラマンがいたら,それは私かもしれません.
30分程歩くと,ゲートが見えてきました.鹿よけの回転扉です.10月31日に熊が”鹿除け柵内 (要は,小田代原内) で見かけたので注意と書いてあります.
ここまで来てから見せるかよ~...歩道の入口に貼っとけよ~...
勇気を出して,回転扉を押して中に入りました.
真っ暗で,何処がポイントかわかりません.湯滝方面とか歩いてみますが,どうも違います.
ほんの少し歩くと,またゲートが出てきて,今度は舗装路に出てしまいました.
???
出直そうかと悩みつつ,行きつ戻りつを繰り返して,はたと気が付きました.
カメラマンが歩くはずがない...バスを降りて直ぐの所にポイントがあるはずだ.
(クライマーは,より厳しいルートを選びがち,マウンテニアは,より歩きがち)
トイレにも行きたくなったので,バス停留所に向かいました.
しばらく歩くと,建物が見えてきてトイレと停留所が現れました.月明かりもなく,周囲は真っ暗です.
停留所から,直ぐの所に回転扉があり,展望台っぽい広場と椅子がありました.
”ここだ!”
時間は,0:30頃です.
早速,荷物を広げてカメラをセットします.今回,
修理していた三脚も戻ってきたので,2台体制です.
小田代原と反対側の南側は満天の星なのですが,北天は雲のせいか星が少ないのです.
ピントが合わせにくい中,長時間露光する前に,高感度撮影をして遊んでみました.
何枚か撮影して,長時間露光して何もすることなくて,寂しくなった頃,明かりが近づいて来ました.
それも早いんです.あれまあれまという内に近づいてきました.自転車なんですね.なるほど!
聞けば,何度か来ている方で,自転車だと20分くらいだとか.ですが,懸命に漕がないといけないそうです.
展望台から直ぐの所で歩道水没のため通行止めになっています.
4:00頃になって,ポツポツと人がやってきたので,朝に向けて三脚の場所を移動して確保して,しばらく休みました.
ですが,寒くなってきて寝られる様な状況ではありません.
4:30過ぎになると,バスが来ました.そうなると,狭い展望台は直ぐにいっぱいです.
結局,日の出までに4回くらいバスが来て,展望台は人が入る隙間がないくらいになりました.
遅かった人達は,通行止めのロープを越えた木道での撮影です.
こうなると,カメラマンのマナーの悪さが目立ってきます.
- 挨拶しない人
先行して撮影している人がいるのに,挨拶しない人が多いですね.挨拶されても返さない人が多いのも気になりました.
- 平気でライトをあてて,何も言わない人
闇のなかで三脚をセッティングしていたら,バルブ撮影しているかも,と思うのが当然だと思うのですが...
一声かけてライトを下げてカメラに当たらないようにしたり,撮影方向にライトを当てないようにする,など気を使う人は皆無でした.
人の顔にライトを当てるのも同じです.闇に目を鳴らしているのに無駄になります.
山の幕営地でも,平気でテントにライトをあてる人が最近多くなってきました.
テントと言えば,張り綱に足を引っ掛けて,謝りもしないでそのまま行く人が"剱"で多かったのは,さすがにムカっときました.
- 三脚が立っているのに重ねて三脚を立てようとする人
自分がされたら,おいおい,って思うんですけど...
そもそも,どうしても足が重なってしまう時は,一声かけましょうよ.黙って重ねるのもねぇ...言えば,お互い気をつけるし,少しくらい移動しますよ.気持よく撮りたいですから.
- 木道が歩きにくいので,下りて歩く人
気を使ってのことかもしれません.カメラマンが木道の半分を占拠しているので,歩きにくくて木道を下りて歩いていました.
ひどい人は,ロープを越えて行く人もいました.Nature (自然) を撮りに来た人が自然を破壊していく...
- 後ろを通る時に声をかけない人
木道に限らず,後ろを通る時は一声かけましょうよ.橋や木道以外でも,後ろを通過するだけでブレたりするものです.撮影しているか,声をかけた方がトラブルが少ないです.何も言わないで通るから,荷物がぶつかったりしてトラブルになるんです.
- タバコを吸う人
回転扉の入口などに喫煙禁止と書いてあるのに,タバコを吸っている人がいました.言語道断です.
昔,避難小屋でタバコを吸う人がいましたが,わきまえてもらいたいものです.
私の隣の女性の方は,風景写真やフォトンテストでの入賞経験が豊富で,富士フォトサロンで個展もされたそうです.
色々とお話を伺って.楽しい時間を過ごせました.
お名前をお伺いしなかったのですが,いずれまた何処かで会うこともあるかと思います.
日の出になって,朝焼けも霧も出ることがなく,霧氷なんて出るような気象条件でもありません.一言で言えば,最悪の条件です.
1時間ほど頑張りましたが,どうしようもの無いのでバス停で朝食を済ませて,歩いて帰ることにしました.
途中,何ヶ所かで撮影して,明るくなって様子がやっとわかった木道を,安心して歩いていきました.
(ただ,熊除鈴は鳴らした方がよいです)
まだ8時過ぎというのに,駐車場は満車で入口は渋滞していました.
少し休んでから移動しようとも思いましたが,早く空けた方が良いでしょうから,そそくさと出て次の場所へ移動しました.
紅葉見頃となっていたいろは坂も,なんだか冴えない感じでしたが,何ヶ所か綺麗な場所がありました.
そこから下は,まだまだ青葉です.こんな状態で次の場所も大丈夫かなぁ,と不安になりましたが,着いてみると逆に少し遅いくらいでした.
ですが,やっと撮影できそうな雰囲気で,そう何カットも撮る場所でもないので,幾つか撮影して,またまた移動しました.
次の場所は,完全に紅葉前で,車を停めること無く眺めて終わりでした.それでも幾つか良さそうなポイントがあったので,機会があれば撮影に行きたいと思います.
さすがに完徹の後で,帰宅して汗を流したら,そのまま寝てしまいました.
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