風雨は相変わらず強いのですが、小石の散弾攻撃が無いだけ少し楽といえるでしょうか。
風のためか、家内のペースは悪く、九合目過ぎてからは辛そうな感じになって来ました。
4時34分、日の出の時間になると瞬間的に周囲がオレンジ色になりました。
ですが、光を感じたのはそれだけで、ひたすら風と闘いながら登り、やっと山頂小屋手前の鳥居がガスの先に見えて来ました。
さすがに手袋をしていなかった手はかじかんで耐え切れず、フリースの100円均一手袋をすると血液の暖かさが戻って来ました。それも、10分もすると濡れてしまいましたが、無いよりまし、といったところでしょうか。
山頂の久須志神社でお参りをし、剣ヶ峰へいくか迷いましたが、風が強くガスが濃いことから離れるとまずいと判断し下山を決めました。富士山に登りたいということで、サポートのために来ましたが、自然には勝てません。きっと、行けば良かったと後悔することがあるかもしれませんが、行かなければ良かったと思うよりはマシです。まだ、行けるんですから。
カメラのレンズが濡れて曇ってしまいましたが、神社の前で記念撮影し、とっと下山を始めました。
八合五尺から山中湖 |
陽がさす雲海 |
途中、吉田口ルートと須走口ルートを間違えたかと思いましたが、分岐はその先でホッと一息です。
七合目救護所で休んでいたら、「ガムテープを持っていませんか」と声をかけられました。何故、私がガムテープを持っているとわかったのでしょうか。持っているんだなぁ...これが。と思って出そうかと理由を聞くと、ソールが剥がれてしまったそうです。あぁ残念!そこまで補修するほどの量は持っていません。むしろテープよりも紐の方が、こういう砂利道では良いので紐を持っていないかと聞くと無いということでした。「剥がしたら?」と提案しました。おそらく歩きにくいのでしょう。もう危険な場所はないですし、林道歩きみたいな感じです。ソールがなくても下は柔らかい砂利ですから問題ないでしょう。ペリペリペリとソールを剥がして下りて行きました。
6合目の仮設トイレに出て、やっと下りてきたと実感しました。
星視荘と山中湖 |
富士の樹林 |
車に荷物を置いて買い物をして、頭にへばりついている砂利を落としたくて、日帰り湯へ行きました。
当初、紅富士の湯へ行く予定でしたが、駐車場が一杯で人が多そうなので、少し距離がありますが平野温泉石割の湯へ行きました。駐車場は広いのですが、空いていてノンビリ入れました。
さっぱりして、そのままそこで食事をして帰りました。
石割うどん |
富士山は決して難しい山ではありませんが、天候が急変する非常に危ない山です。もし初心者同士で行く場合は、ガイドに付き添ってもらうなどの対策をした方が良いでしょう。そして、天候が不順ならば登らずに帰るのも大切です。
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