8月11日から8月14日にかけて、白山と荒島岳へ山歩きに出かけた。
当初、南アルプス全山縦走(甲斐駒黒戸尾根~北岳~光岳)で残っている茶臼岳<->光岳、それに三伏峠<->前沢岳と中アを加えた山行を考えていた。
しかし、町会のゴミ当番(ゴミ収集の日にバケツに水を入れて出しておく)があったため、予備日を加えると日程が合わなくなりそうだった。
かつ、南アは暑そう。水は大丈夫なんだが...
それに、ツーリングするにも、第一候補の光岳は畑薙ダムまでのルートに、少々飽きてきた。
気分を変えたくて、「白山に行こう!」と思い立った。
出発2日前に地図を購入し、大まかな日程を組んで準備をする。
山中泊は1日だけなので、後はバイクで移動する途中で調達できる(はずだ!)。
不安なので、賞味期限切れのフリーズドライを持っていくことにする。
8月11日(土)快晴
猛暑の中、R20(甲州街道)からR158を経由し高山からR156(白山街道)を使い、平瀬温泉で県道451(白山公園線)に入る。
安房トンネル手前までは慣れた道である。車も比較的少なく、R158は60~70Km/hで追い越されるくらい、みんな飛ばしていく。高山まで予定通りだ。
しかし、高山で今宵の宴会用の買い物のためスーパーを探すが見つからない。
結局R156に入る手前でコンビニを見つけ、そこでビールやら食料を調達する。よくよく考えれば、フリーズドライを持ってきているので、食糧は買い込む必要なかった。
ビールが冷めないうちにと、道を急ぐ。
途中、昨今の原油高にもかかわらず、136円/Lのガソリンスタンドを見つける。
そこで給油し、帰りも給油することを誓い高山を後にする。
白山街道に入るころには車は少なくなり、さらに加速して御母衣(みほろ)ダムを一気に抜けると、白山公園線の入り口はすぐだった。
ツーリングマップルにある通り、”断崖沿いのワイルドな道”を荷物満載の不安定なバイクで抜けると、白水滝の駐車場に出る。そこを右に上がれば大白川幕営場(800円/泊)である。既に19:30近く、”18:00位までに受付に”とあったので行ってみると、しっかり受付の兄ちゃんが出てきて「キャンプですか」と聞かれてしまった。
ここは、駐車場が徒歩5分くらい下にあり、荷物の上げ下ろしに車が入れるだけでやっかいだ。それに仮眠を取るだけなので、思わず「白山登山口は、どこですか」と、しゃぁしゃぁと聞くと丁寧に教えてくれた。
白山登山口は、滝の駐車場から5分程度入ったところ。登山口に水道があり水が取れる。トイレもあるようだが、わからなかった。登山口脇には小屋があり、十分寝られる。だが、一人なので止めてテントを張る。
ちなみに、駐車場はキャンプ不可。大騒ぎするのは止めましょう。
少々ぬるくなったビールを飲んだら、コテッと寝てしまった。
自宅9:50-19:15白山登山口
走行距離:368Km
8月12日(日)快晴 20℃
白山登山をする人は早く出る人が多いのか、2時には食事をして3時頃でかける人がいた。
みんな大白川幕営場でキャンプし、2時頃登山口へ移動して日帰り登山をするようだ。
いつものことだが、ツーリングして登山するのは疲れる。風にあたり続けるのが良くないのだろう。
ま、楽しいからいいんだけど。
たぶん、途中でバテるだろうから、早めの出発をする。
今回使った大倉尾根(平瀬道)は、整備が行き届き、山高地図にある危険箇所は、槍・穂高では危険と表示されないくらいのレベルである。
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大倉尾根の途中から別山 | 大倉山 |
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御岳 | カンクラ雪渓と白山 |
私よりも遅く出発する人達に追い越され追いつきつつ、室堂に辿り着く。
今年は雪渓が小さいそうだ。
室堂でしばらく休憩する。水は、室堂登山センター脇、トイレ脇などで調達できる。
ずいぶん広い敷地なので、幕営場を作ればいいのに、と思ったが、他の登山客から宿坊と聞かされ合点がいった。
ここで、荷物をデポするために荷物を詰め替えたところで、明日の行動食を担ぎ忘れたことに気がつく。
悩んでも仕方が無いので、一路白山山頂を目指す。
山頂までは30~40分程度。石畳の様に整備され歩きやすいが、帰りは足が痛くなりそう。
基本的に登山しに来るわけではない(白山信仰の)人もいるので、整備は心憎いくらいである。
山頂から、やや雲がかかった北アルプスを望む。
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室堂手前から別山 | 室堂にある白山奥宮祈祷殿 |
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白山山頂の白山奥宮 | 山頂からの景色 |
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山頂からの北アルプスを一望する |
そして、お池巡りである。
これで完全にバテて、南竜山荘幕営場まで1時間ちょいが2時間かかってしまった。
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翠ヶ池から北アルプス | 血ノ池から白山 |
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百姓池・五色池から大汝峰 | お池巡りから室堂へ戻る |
左足の麻痺で足首の踏ん張りが利かず、室堂からの最初のルートがゴロゴロ石で気を使い難儀した。そこから先は木道と整備された登山道なのだが、刻既に遅し。ボロボロになった足は言うことを聞かず、ソロリソロリと足を運ぶ。
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室堂からの下りがきつい | 南竜山荘 |
やっとの思いで山荘に着くが、ここは
日本三大小屋とテン場が離れている小屋に入ると思われる。
ちなみに、私の経験で一位は冷池山荘である。
ただし、水場、トイレはテン場内にあり、トイレに紙も設置され、小屋の人が手入れをしてくれている。
ついでにビールの自販機を置いてくれればいいのにと思いながら、痛む足を引きずりつつ、カラカラの喉を潤すために小屋に行く。ビールは、ラガーと一番搾り。500円/350mlと700円/500mlである。迷わず500mlにする。
30分ほど小屋で休ませてもらい(小屋の主人の雰囲気が大杉漣に似ていると感じたのは私だけ?)、テントへ戻る。
まだ、蒸し風呂の様なテントの中で、横になりながら一眠り。
疲れすぎて食欲がわかず、忘れた行動食をフォローするため、夕食はチヂミとビーフジャーキー(ほとんど酒のつまみ)。朝食をご飯にして、残りをフリカケで行動食にする(最近、この作戦)。
そこで、別山に行くことを思いつく。体の調子と天気次第かな、と思いつつ、なんだか暖かい夜を過ごした。
8月13日(月)
2時頃目が覚めると、星が見えない。流星群がぁ!と思ったが仕方が無い。
別山に行く人達が起き始めた。
外を見ると、明らかに天気が悪い。これは別山に行ってもつまらないし、このペースだと10時間を越えそうだ、という判断から当初の予定通り下山する。
展望歩道を歩き、日の出時刻に展望台に着くが、辺りは真っ白。団体が占拠していたので、風の弱いところを探し、離れたところで朝食兼行動食を食べる。
明るくなってもガスは取れず、乳白色の世界は変わらない。ひたすら歩くだけだ。
それでも、大倉山避難小屋に着く頃には、白山山頂付近が見えることも。
痛む足をかばいつつ、登山口に辿り着いた。
折角なので白水滝を見て、次の荒島岳を目指す。
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白水滝 |
夜とは違い、白山公園線はキャンプ場、登山口を目指す車が多い。注意しながらR156に出て、少々車が多くなった国道をひた走る。それでも2時間強で登山口がある勝原(かどはら)スキー場に到着した。
しかし、炭酸麦汁を売っているところがない!
ガソリンも心配なので、結局大野市市街へ入り、ガソリンスタンドで給油して、コンビニで水や炭酸麦汁を調達する。
荒島岳は登山ルートとして三本ある。
一つはスキー場からのルート。一つは中出集落から入る中出ルート、もう一つは佐開集落から入る佐開ルートである。
オフ車の利点を活かし、佐開ルートの登山口を目指して林道を登るが、どうも人が入った形跡が無い。しかも行き止まりのところから登山口が見当たらない。
高いガソリンを使って山の中をウロウロしたくなかったので、中出ルートに変更して戻る。
中出ルートは標高400m付近に駐車場があるが、その先まで行ければ、そこでテントを張ってしまおうと考えた。しかし、上り始めてしばらくしたら”熊注意”の看板が...そこで、いそいそと引き返し、結局スキー場ルートとなってしまった。
スキー場駐車場は、日が当たってテントの中はサウナ状態。
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駐車場でテント泊 | 駐車場からの夕焼け |
とても眠れる状態ではなく、ビール2本では足りないくらいだ。しかも、トイレの水は飲用にできず、リスクはあるがチョロチョロと出ている湧き水(?)をペットボトルに汲んで飲用にした。
その晩、車できている登山客が、暑くてエアコンをかけるのでエンジン音がうるさく、またテントの中もヒートアップして、ほとんど眠れなかった。
2:35起床4:05-5:10展望台5:25-6:00分岐-6:25カンクラ雪渓6:50-7:35大倉山非難小屋7:55-8:00大倉山-9:05 1,710m付近9:15-10:00登山口-白水滝見学10:45-13:10勝原スキー場(ウロウロしてテント設営は15:00頃)
8月13日(火)25℃
暖かい。いや、暑い。
とても眠れないので、早々に起きて、出発する。空は満点の星。残念ながら流星群は見られなかった。
1時間ほど登るとリフトの終着点で、大野市街の夜景が綺麗だ。
整備された登山道をつめていく。
生まれて初めて熊除け鈴代わりに、ラジオをかけながら登った。夜、一人さびしく登るとき、ラジオから流れる歌謡曲(何年かぶりに歌うヘッドラインを聴いた)は、気を紛らわせてくれる。
2時間ほど登って、周囲は明るくなってきたが、風は強くガスも出てきた。
その頃から、寝不足からか調子が悪くなりペースが上がらない。
このルートは、”水場なし”のはずだが、途中で”荒島岳の霊水”なる看板が。「ここから15秒」につられて見に行くと、見事涸れていた。(水が出ていることもあるのだろう)
これで、完全にノックダウンされ、バテた体をなだめながら急登を一歩ずつ進めた。
また、しゃくなげ平から山頂までが長い!ボロボロになりながら山頂に着くと、周囲は真っ白。10秒いて下山する。
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見晴台から白山 | 荒島岳山頂(10秒いただけ) |
途中、見晴台で白山が見えた。折角担いできたD40xを取り出し撮影。
リフトが見えると、あと少しだ。これが甘い!
山高地図にある通り、ゴロゴロ石で歩きにくく、前述の通り左足首に気を使いながら、ソロソロと足を出すのでペースが悪い。しかも、下はカンカン照りで酷暑である。
駐車場に着くころには、ビールどころか冷たい水しか頭に無くなっていた。
トイレ脇にある散水栓で頭から水をかぶりクールダウン。駐車場に残していた水を飲んで休んでいたら、頭痛が治ってきた。
朝のラジオで鳥取、大阪の天候が悪くなってきたということなので、途中一泊して諏訪湖の花火を観て行こうかと思ったが帰宅することにした。
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九頭竜ダム |
ひるがの高原から高山までが何も無く、非常につらかったが、高山からYngwieを聴いてひた走り、何とか居眠り運転せずに帰ってこれた。
1:30起床2:45-3:45リフト終点3:50-4:35見晴台4:50-5:50シャクナゲ平6:00-6:30 1,340m付近6:40-7:15荒島岳山頂-7:45 1,340m付近7:55-8:25シャクナゲ平8:40-9:05見晴台9:10-9:50リフト終点10:00-10:40駐車場11:40-14:20ななもり清見14:35-22:00自宅
全走行距離:935.3Km
203.4Km/6.21L@143(32.8Km/L):松本市平田東3-16-6 セルフ24松本南店
298.0Km/3.01L@136(31.4Km/L):高山市新富町1615-1 瀬木油店エクスプレス高山SS
420.3Km/5.70L@144(21.5Km/L):大野市弥生2-2 大油屋商店
643.9Km/4.86L@136(46.0Km/L):高山市新富町1615-1 瀬木油店エクスプレス高山SS
高山<->大野は、ちょっとおかしいかも。
821.3Km/4.82L@142(36.8Km/L):20号甲府・双葉SS
935.3Km/3.42L@137(33.3Km/L):府中市美好町2-3 ユニオン石油(株)府中ウェスト