2016-07-30

夏本番!

関東の梅雨が明け、夏らしい週末になりしました。
こういう暑い日は、水場がやっぱりいいですね。
近場なのですが、車中泊して撮影に行きました。

気になっていた合歓の木は、一気に開花して散り始めてしまったようです。
あれれ~。
やっぱり今年は、不作だったみたいです。
目覚め
金曜の夜は蒸し暑く、ドアを開けて寝ていたのですが、未明に寒くなって閉めたみたいです。
このためか、カラッとした感じで光芒は期待できそうもありません。
あきらめて朝食を準備して食べたあと、何気にポイントへ移動すると光芒が現れていました。
おいおい...
爽やかな朝
光芒は弱く、他の被写体を撮影しながら、小一時間ほど撮影したあと、今日の本命へ撮影に行きました。
イワタバコが、辛うじて撮影できました。
いつもと違う遅い時間帯だったので、あまり撮影できませんでしたが、これまで気が付かなかった被写体がありました。
心地よく揺れる
レンゲショウマが咲き始めたらしいので寄り道しましたが、まだまだな印象でした。
早咲きのエリアでも蕾が目立ち、部分的に咲いている株を見つけて撮影して帰りました。
帰り道の暑いこと...
汗を流してグビビビィ~至福の時間です。
踊る妖精

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2016-07-24

梅雨明け前

関東の梅雨明けが、なかなか宣言されません。
土曜は、写団薬師多摩教室があり町会がありで、撮影に行けなかったので日曜に撮影に行きました。
府中郷土の森は、夏休み期間は併設されているプールが大混雑で駐車場が満車になります。
昼過ぎで入れないかな、と思いましたが、たまたま出て行く車とスレ違いになりスムーズに入れました。
紫陽花が終わると、ここも撮影するものが少なくなり、ネタ探しが大変です。
2時間ほどでしたが、夏の花を撮影してみました。
緑が濃いので、もう少し淡い感じにしたいのですが、難しいですね。
撮影しながらテーマを考えるのですが、とりあえず撮影したものはタイトルが出てこないですね。
夏盛り
可憐に、強く
終焉そして、これから
暑さにマケズ

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2016-07-18

連休最終日は軽めの朝撮れ

写友からイワタバコが見頃と情報をもらい、早速行ってみました。
駐車スペースが狭いので早めに行ったほうが良い、というアドバイスも受けました。
連休最終日で天気も良さそうということもあり、混雑が予想されたため早めに出るつもりでした。
目が覚めると...がガ~ン!大幅に寝過ごしてしまっている...
既に日の出を過ぎてしまったため、これはマズイと大慌てで出発しました。
車が少なく比較的スムーズに現地に到着し、幸運なことに一番乗りでした。
カメラマンは私だけの貸切状態でした。
もう1箇所回ろうかと思いましたが、軽めにして帰宅しました。
Choo Choo TRAIN (クロップ)
煌き添えて (クロップ)

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2016-07-17

花の競演

最近SNSへ、風景写真出版編集長が撮影地に関しての投稿がありました。
撮影地を公開することで、その場所が荒らされ結果的に問題が発生することがある、というものだったと記憶しています。
私個人は、駐車場が完備されている/景勝地 (観光地) である/選ばれた人 (鍛錬した人) しか行けない、といった場所に限り公開しても良いと考えています。
逆に、教えてもらった場所/個人の土地/これから開拓する場所、など、特に広まることで迷惑がかかる、生態系が壊れることが推測される場所については非公開としています。
ということで、今回は珍しく撮影地は神代植物公園です。
駐車場が完備され、民間の駐車場も周囲にあります。
公式には、300円/時間のコインパーキングだと思いますが、700円/日の駐車場もあるので1日遊ぶ人は、そうした駐車場か公共機関を使った方が良いと思います。
ここは、SNSで写真家O嬢 (お気に召さない場合はご容赦下さい) や、写友Nak氏が撮影に行ったことから、この機会にと思いたちました。
まずは、ヤブミョウガの群生です。
ここだけで1時間半を費やしました。
こういう撮り方が良いのか分かりませんが、色々撮影を試してみました。
うねり
昨年の1月に訪れて以来なのですが、さすが植物園だけあって植物の名前が覚えられません。
バッファオーバーフローを起こしています。
思い遥か
観賞用のものから自然のものまで様々で、一つ一つに名前がついていますが覚えきれませんでした。
鼓動 (何とかハートというムクゲ)
萩が咲いているかと思いましたが、まだ咲いておらず桔梗が見頃でした。
桔梗は、咲く直前の形が特徴的で、バルーンフラワーと呼ばれているそうです。
可憐に佇む
破裂間近
地震もあり、暑さもピークとなってバテてきました。
ふらふらと歩いていたら、大蛇がいてびっくり!
花壇に横たわる大蛇
キクイモモドキが、花壇を彩っていました。
暑さの中でそよぐ
そして、いよいよ新しくなった温室へ。
なんだか、ワクワクしてきます。
見たことがない植物が、出迎えてくれました。
夜、しかも一夜しか咲かないサガリバナもありました。
羽ばたく蝶の撮影は苦手ですが、いかがでしょうか。
花、おえて
群れる
オニバスは地獄温泉でもありましたが、本当に子供が乗れるんですね。
でも、このサイズだと、ちょっと厳しいような...
施設の天井が写り込むので、その処理に悩みました。
乗ってみようか・・・「止めなさい(天の声)」
競演
途中、蘭のコーナーがありましたが、入ったら出られそうもないのでパスしました。
最後に乾燥地の植物コーナーがあり、サボテンが花を咲かせていました。
美しいものには棘がある
バテバテでしたが、出口に可愛い花が...
でも名前は忘れました。
一服の涼花
久しぶりの植物園でしたが、500円でこれだけ楽しめるとは。
図鑑にならないように、楽しみ勉強しながら撮影ができるので、機会があればまた訪れたいと思います。

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2016-07-16

雷雨の翌日

海の日はハッピーマンデー対象祝日なので、三連休の初日です。
個人的には、ハッピーマンデーは嫌いです。
海の日は、元々7月20日でした。
この日は、海の記念日でした。
明治神宮のホームページによれば、
明治9年 (1876) 6月2日、明治天皇さまは東北・北海道御巡幸にお出かけになられました。埼玉・茨城・栃木・福島・宮城・岩手・青森の各県を御巡幸されたのち、7月16日青森から御召艦に御乗船され、函館を経由して20日横浜へ御帰着されたのでした。『明治天皇紀』によれば、3日間荒波のため動揺はなはだしく、遅れて夜の8時すぎに入港したそうですが、明治天皇さまは終始“端然”としておられ、港で待ち受けていた人々を安心させたそうです
ということがあり、これを記念して海の記念日が制定されたということです。
ハッピーマンデーは、こうした歴史的背景をすべて消し去ってしまいました。
ちなみに10月10日は体育の日でしたが、これは1964年東京オリンピックの開会式が行われたことから1966年から祝日になりました。
10月10日は晴れることから体育の日に選ばれた、ということを聞きますが、その様な統計データはありません。
私が登攀をしていた頃は20日過ぎに梅雨明けして天候が安定するので、7月20日を絡めて休みをとって山に入ったものでした。
昨年も大荒れで、その時に過去6年について振り返っていました。
過去ブログを確認したところ、少なくとも過去4年は海の日が絡んだ連休は天気が良くない傾向があります。
今年も天気は不安定で、概ね曇りという予報です。
前日の金曜日は、関東地方は土砂降りの雷雨になりました。
曇だけど、ガスが出ていい感じになるのでは?と考え、早朝から撮影に行ってみました。
写団薬師多摩教室のN氏からヒントをもらい、開花した合歓の木を撮影に行ってみました。
案の定、山間にガスが漂って、フォトジェニックないい感じです。
梅雨の朝
他のポイントも気になったので、30分ほど撮影して移動しました。
移動したポイントは、僅かに開花している程度でした。
昨年は早々に開花したのですが、合歓の木の開花は6月中旬~7月20日頃ということなので、少し遅めということでしょうか。
ここでの撮影はあきらめ、お山に入ることにしました。
30分ほどで到着しましたが、なんだか足取りが重くペースが出ません。
それでも撮影をしていたら徐々にエンジンがかかってきて、足取りも軽くなってきました。
雨で洗われたせいか、とても緑が美しく苔や水草を中心に撮影していきました。
鹿にやられずにギンバイソウが咲いていていたので、期待したタマアジサイはあと10日位後になるでしょう。
来週からしばらく町内会のイベントなどで週末に自由に動けなくなるので、近場での撮影が多くなりそうです。
タマ弾ける
緑深く
小さな芽吹き

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2016-07-10

熊について調べてみた

既に、色々な組織、個人が熊についてまとめていますが、個人的に今年初めて熊に第一種接近遭遇(*1)したということもあり、調べてみようと思いました。
なお、これまで論文調でまとめていましたが、よく考えたらHTMLを活かしてハイパーリンクで参考文献とリンクして、参考文献をリストとして明示していません。興味がある方は、リンクから参考文献を参照して下さい。
まだまだ調査の初期段階で,文献もあまり読み込めていません。
おいおい追記していきたいと思っています。

*1 第一種接近遭遇: 映画「未知との遭遇」で周知された。J. Allen Hynek博士が提唱した分類は以下のとおりで、熊とは全く関係がない。
    第1種接近遭遇: UFOを至近距離から目撃
    第二種接近遭遇: UFOが周囲に影響を与える
    第三種接近遭遇: UFOの搭乗員と接触

1. はじめに

ここでは,本州以南に生息するツキノワグマ(月の輪熊)を対象とする.北海道に生息するヒグマ(羆)の生態については,おいおい追記していきたい.
クマの生息域を,図1に示す.図が小さいため大きな図で確認したい場合は,環境省自然環境局 生物多様センターが2004年3月に発行した「第6回自然環境保全基礎調査 主の多様性調査 哺乳類分布調査報告書」の57ページを参照されたい.なお北海道は,ヒグマの分布を示している.図1から分かるとおり,九州ではクマは全滅したと見られている.
図1. クマの全国分布メッシュ比較図

2. ツキノワグマ

ツキノワグマは,「月の輪熊」と書き胸に三日月形 (V字型) の白い斑紋があることから呼ばれる.学術名はUrsus thibetanus (アジアクロクマ) であるが,旧属名はSelenarctosで「月の熊」を意味していることから,胸元の斑紋を月の形に見えたのは日本人だけではないようである (図1).
図1. ツキノワグマ(https://tsukinowaguma.etc64.com/より引用)
概ね体長は110~130cmで体重40~130kgと,決して大きくはない.個体差はあるものの嗅覚に優れるものの,聴覚と視覚はあまり良くないようである.特に低音に鈍感であることから,熊除け鈴は甲高い音がするものを選ぶべきである.嗅覚は犬や猪と同じ位に鋭く,ヒトの気配も識別できるほどである.雑食で果実などの植物を好み,春はブナの若芽やドングリ,夏はアザミ,筍,蜂や蟻といった昆虫やサワガニを,そして秋にはドングリやクリを食する.クリやドングリを食べる時は,枝を折って手繰り寄せ,実が無くなった枝を尻に敷いて熊棚 (図2) を作る.12月から4月まではブナなどの樹洞や岩穴や土穴で冬眠するが,時に目覚めてウロウロすることもあるらしい.確認したわけではないが,冬の劔岳の早月尾根下山途中で斜面をもがく人影らしきものを見たことがある.滑落者かとヒヤリとしたがクマではないか,というのがパーティでの結論だった.
図2. 熊棚(http://kumamori.org/news/category/date/2012/11/より引用)
性格は,臆病であると言われている.基本的に山間部深部に生息していているものの,餌を求めて河川や人里に現れることがある.
現在,絶滅危惧種に指定されているが,クマ類の個体数推定法の開発関する研究チームによる2012年3月「クマ類の個体数を調べる ヘア・トラップ法とカメラトラップ法の手引(統合版)」によれば,ツキノワグマの推定個体数は1990~2000年代は13,000頭に対し2006年には16,000頭と増加傾向にあり,図2から生息分布も広がっていることがわかる.
生息分布は図1のとおりで,九州では絶滅したとされていて本州と四国のブナ林で生息しているが,四国も絶滅が危惧されている.なお,八ヶ岳は四方が道路で囲まれておりクマが生息していないと言われている.クマの目撃情報が時々聞かれるが,カモシカの見間違いではないかと言われている.
クマに共通することであるが,走ったり木に登ったりすることが得意で,時速35Km程度で走ると言われている.これは,100mを10秒で走ることになり,100Kg超のボルト選手が全速力で突進してくる,と考えるとわかりやすい.例えば50m先でロックオンされたら,わずか5秒しかない.

3. クマに出遭ったらどうするか

最近,人里でのクマの目撃談や山菜や筍採りでの被害が多発し,クマの対処法について様々なメディアやウェブログで紹介されている.
出遭ったらどうするか,という前に出遭わない工夫が必要である.
出遭わない様にするために,経験を含めてまとめたい.

出遭わないための工夫

  • 前述のとおり,臆病なため人の声がすると逃げていく.
    このため,複数人で話しながら歩くのが良いとされている.
    単独の場合は,熊除け鈴やラジオを鳴らしておく.
    熊除け鈴よりもラジオの方が人が大勢いるように思わせられるため有効であるとの意見もある.
  • 食べ物などの匂いが漏れないよう,ビニールに入れておく.
  • 山中でビバークする際は,大声を出してヒトがいることを知らせる.
  • 山などでは登山道からそれない.
それでは,出遭ってしまった場合はどうすれば良いだろうか.

出遭ってしまった場合の対処

  • 振り返って走って逃げる,は一番してはいけない対処と言われている.また,木に登ってもクマは木登りが得意なため逃げられない.
    基本,ゆっくり後ずさりする.
  • 自分よりも大きな動物を襲うことは少ない習性を活かし,ストックなどがあれば頭上に掲げて大きく見せる.
  • 音を鳴らす.騒ぐ.
    私は,出遭った際に熊除け鈴を付け忘れ焦ったものの,金属同士で音を鳴らしたら逃げて行き事なきを得た.なお,声は出せなかったことを書き添えておく.
最後に,それでも向かってこられた場合の対処を示す.
熊除けスブレーで撃退,という話を耳にするが,熊除けスプレーの有効範囲は5m先程度,5秒程度で噴射が終わってしまう製品が多い.前述のとおり,ボルト選手並みのスピードで100Kg超の動物が向かってこられても,冷静に熊よけスプレーを取り出して撃退できるのは,経験者でなければ難しいだろう.
首を手で覆い,腹部を守るように膝を折り地面に向かってまるまるのが良い,と言われている.
聞いた話であるが,クマに襲われた際に一撃をもらったものの,2度目に向かわれた際に蹴りあげた足がクマの鼻面に当たり逃げていったそうである.犬猫,ヒトなどの動物に共通すること (犬だったか鼻面を撫でるのは嫌がるそうだ) だが鼻面が弱点と言われており,狙うなら鼻面かもしれない.
なお,決してクマに闘いを挑むことを推奨しているわけではなく,クマに出遭わない対処をしておくことが一番であることを重ねて強調しておく.

以上

盛夏の訪れ

先週から急に暑くなり、夏らしくなってきました。
暑くなると、水辺での撮影が増えてきます。
昨日の雨と朝からの晴天で、光芒が出るのでは?と期待して 朝トレ(撮れ)に行ってきました。
湿度が高くモヤってはいるものの、光芒が出る気配はありません。
 それならばと、苔や水草を中心に撮影を続けていると、薄っすらと光芒が出始めました。
構図を考えていると消えてしまうので、ポジションを変えたら即断即決して撮影していく感じです。
蒸気が立ち上っているのですが、光芒が出ても弱く昨年の様な風景にはなりませんでした。
涼しげな流れ
光り差す川面
一日のはじまり
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2016-07-09

梅雨空の蓮

写友から教えてもらった、蓮のポイントへ行ってみました。
自宅近くの公園にある蓮は花までの距離があり、超望遠レンズでないと撮影できません。
ここは花の直ぐ近くまで寄れるのと、何より人が少ないのでノンビリと撮影できます。
もっとも雨だったからかもしれませんが、撮影している人は私だけでした。
予報から曇と踏んでいたのですが、風も強い雨となり「どうしたもんじゃろのぉ・・・」状態に。
雨は良いのですが、風が厄介でした。
地元の人からも、あまり知られていないのか地元の人も来ないそうです。
雨対策をして3時間ほど撮影して、風雨が強くなったところで引き上げました。
帰りに、別の蓮群生地へ行ってみましたが、あまり撮影する気にならず、場所だけ確認して帰宅しました。
淡い恋心
雨ニモ負ケズ

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2016-07-02

山歩きでリハビリ

今回は、写真まで長いです。
クスリを処方してもらってから1ヶ月強で、痛みが大分治まって起床も楽になってきました。
時々、酷く痛む時がありますが、暫く横になっていると痛みが引いてきます。
これなら歩けそうかな、と思い、撮影とリハビリを兼ねて山歩きに行ってきました。
今年は花の開花が読みにくく、インターネットやSNSの情報が頼りな状況です。
以前から気になっていた九輪草の群生地を撮影したくて、色々情報を集めていましたが人気がないのか古い情報しかなく、今年の情報は殆ど見つけられませんでした。
どうやら1週間ほど遅いかな、ということは見えてきたのですが、まだ大丈夫だろうと予測して出かけてみました。
当初は、野営道具一式も背負って夜中に幕営地に入るつもりで準備しましたが、流石にリハビリでいきなりだし、天候が悪そうなので遅めの時間帯でも問題ないと判断しました。
途中の道の駅で早めに寝て、夜中に出発し登ることにしました。
今回は、目指す九輪草を撮影後に、稜線に上がってピークハントして帰る、という日帰りコースです。
普通の人なら半日程度の行動時間でしょうが、撮影とヘルニア神経痛持ちと麻痺がある足では、1日コースになります。

道の駅で早めの就寝についたのですが、夜中(といっても22:00頃ですが)に入ってくる車で何やら煩いのに起こされてしまいました。
「何やってんの!ここ開けてよ!(ドアを叩く音)」
「ザックは・・・(熊鈴の音)」
さらには、クラクションまで鳴らす始末...
さすがに起きるには早いので、二度寝して出発しました。
出発するときに確認すると、キャンピングカーで来ているようで慣れていなかったのでしょうか。

登山口に着いて、空を見上げると星空が見えます。
『あれれぇ~、曇じゃなかったの?これなら無理して山に入ったほうが良かったかも』
などと思いながらも、暗闇の中の寂しさを紛らわすために、NHKラジオ深夜便に流れる五木ひろしさんと森進一さんの曲を聴きながら、日本人だなぁと思いながらも何も出ないことを祈りつつ前に進みました。
音楽から「明日へのことば」になり、花園大学教授 佐々木氏による出家人生を聴きながら、『今こうして歩いているのも、家族や周囲の皆さんのお布施のおかげなんだな』とか思いながら、徐々に明るくなって撮影地に到着しました。
ほぼコースタイムとおりで、どうやら登るのは問題なくいけそうな感じです。
何気にストックを見ると、片方のバスケット(私は冬も兼用しているので冬用のバスケットを年中付けています)がありません。
バスケットは夏山には不要、とかつけていない人もいますが、柔らかい部分においた時に深く刺さってしまって崩したり、それによりバランスを崩すことを防ぐためにバスケットはあった方が良いと考えます。
また最近では、地面に穴をあけるからと石突きに保護キャップをつけて歩くことを推奨している向きもありますが、石や濡れた木道の上では滑り危険(実際に滑ってバランスを崩し滑落しそうになった)ですし、やらかい地面に刺ささるとキャップが抜けて地中に残ってしまい、より深刻な自然破壊になるのでは?と思い、石突きにキャップはつけていません。
ということで、片方のバスケットがないまま歩くことになりました。

話がそれました。
九輪草の群生地が見えると、九輪草は咲いていました。
まずは一安心です。
近づいてみると、やや痛みが見えるので、やはり1週間ほど遅かったようです。
これでも、例年よりも2週間ほど早いと思うのですが...
余裕を持って2時間程度を予定していたのですが、しっかり2時間撮影してしまいました。
途中、風情がある場所があり、撮影ながら徐々に山モードに切り替えていきました。
森のお花畑
山の中の庭園
稜線に上がる分岐に着き、これからは山モードに切り替えです。
カメラをしまって、山歩きに専念します。
上空の風切音がすごいので、稜線はかなりの風が吹いていると推測されます。
案の定、稜線に出ると風が強くて、視界も悪い状態でした。
途中で長袖を来て調度良い感じだったので、体感としては20度弱位だったのではないかと思います。
また歩いていて分かったのですが、前傾姿勢をとったり段差がある場所で足を抜いたりすると、腰に負荷がかかるのか痛みがでることがわかりました。
それに注意すれば、普通に歩けそうです。

暫く何も撮影するものがない常緑樹の樹林帯を歩き、森林限界を超える頃から高山植物が見られるようになりました。
花の名前は不勉強なのですが、ハクサンシャクナゲやコイワカガミを始め、白、黄色、ピンクと色とりどりで、この風とガスが無ければと思いながらも気になるところで撮影をしながら登りました。
一服の安らぎ (コケモモ)
山頂につくと、大勢の登山客が安堵の表情で記念撮影していました。
ただ視界が悪く、見当はずれの場所を降りていくパーティもありルートを教えてあげました。
視界ゼロの山頂では、特に何もすることがないので自撮りして、さっさと下山しました。
計画では寄り道していくつもりでしたが、視界が悪い中では面白みもないので、来たルートを戻ることにしました。
もう撮影することはないとカメラを仕舞っていましたが、ガスがとれてきて視界が良くなり景色が見えるようになり、ザックを置いてカメラを出したり仕舞ったり...
ふと見ると、しらびその花が咲いていました。
なかなか目の前で見ることは少ないので、ラッキーです。
ガス晴れて (しらびそ)
コースタイムでは、ここから3時間ほどで登山口です。
一気に700m程を下ります。
既に、麻痺している足は怪しくなってきて、案の定下っている最中に何度か捻りそうになったり、躓きそうになって腰に負荷をかけたりして、最後の30分は苦行でした。
それでも、途中で失くしたストックのバスケットを見つけたので、ラッキーでした。
足の痛みに耐えながら歩いていると、何やら物音がします。
見上げると、黒いものが...
カモシカでした。
こちらをジッと見つめています。
見つめ返してあげました。
残念ながら、カメラを仕舞っていたので撮影できませんでしたが、足の痛みが少しは和らいだ気がしました。
標高が下がると、大型のハエみたいなのが五月蝿く、気が付くと手を噛むのでイライラも募ります。
やっと登山口のゲートが見えた時は、足を引きずるようにして歩いていました。
過去もそうですが、足の麻痺か神経痛のためかわかりませんが、下山で負荷がかかると足がしびれたり股関節や膝、足首といった関節に痛みが出るので、休みながら相当な時間を見積もらないといけなさそうです。
でも今回は短く優しいルートだったので、ほぼコースタイム通りでした。
帰り道は、夕方ということもあって市街地の渋滞が始まり、普段使わない高速を活用してパスし、再び一般道で帰宅しました。
おかげで、ガソリンも時間も節約できました。
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