2013-07-15

先週に引き続き...雨の中の山歩き

海の日は7月20日だったのが、ハッピーマンデーなる制度により、月曜日に移動されてしまい13日~15日までの三連休となりました。体育の日は、10月10日の晴天率が高いため、運動会の開催に良いとして設定されたのですが、経済効果を重視した当時の自民党政権が、成人の日、海の日、敬老の日、体育の日をハッピーマンデー対象として制定してしまいました。海の日も、梅雨明けした直後で山や海の晴天率が,(私の経験的に) 高かったのですが、早くなってしまい、梅雨明け前、もしくは不安定な時期に連休になり、どうもタイミングが良くありません。
また、連休にすることで年休の消化も悪くなり、取得率が下がる傾向がある気がします。この制度で、本当に経済効果があったのでしょうか?

閑話休題

さて、昨今の異常気象の影響でしょうか、今年は梅雨明けが早く天候の安定が期待できたのですが、7月は週末は天気が悪いという状況になっています。それでも、それほどの雨にはならないだろうと予想して花咲く北アルプスの山を歩きたくて、八方尾根から唐松岳を目指すことにしました。
唐松岳は、以前春季に白馬北東稜から唐松岳の縦走や、八方尾根の雪訓 (雪崩を想定した救助訓練や食器で穴を掘って一晩ビバークする等) で行ったことがあります。つまり、ピークは1回踏んだだけで、無雪期は歩いていないんです。隣の遠見尾根は、春も夏も歩いているんですが...
今回は、黒菱平からお手軽リフトで八方池山荘まで上がり、そこからの歩きにしました。当初、下から歩くことも検討したのですが、実際には黒菱平周辺は牧場のためリフトを使わずに登ることが出来ないんですね。小雨降る中、八方池山荘に上ると雨は強さを増し、風も出て来ました。
荷物もあるので、ゆっくり歩いて八方池まで1時間ほどで到着しました。風雨も強く山も見えず、撮影するどころか休む気にもなれず、池を一周して引き続き登り始めました。途中、雪渓が少しありましたが、それほど危険ではありませんでしたが、何しろ視界が悪くルートを1度間違えかけました。尾根道ルートかと思ったのですが、夏道で行けました。
初めての山小屋で幕営場が分かりません。探しましたが、視界も悪いので小屋に先に入って登録して確認しました。幕営場は、小屋の下の斜面にあります。5分ほど歩くでしょうか。500円に小屋のトイレ使用量200円がかかります。水場はなく、小屋で購入しますが、0.2L~の量り売りで、150円/L、220円/1.5Lという感じでした。
テントを設営して、することもないので久しぶりに山のテント生活を楽しみました。つまり、昼間っから宴会です・・・一人ですが...
夕方になっても天候の回復は見込めず、むしろ風雨が強まり、張り綱でガッチリ固定したテントが時折横倒しなるほどの風で、テントを抑えながら寝ました。こういう時の張り綱の張り方があるのですが、今回は甘く見て準備していませんでした。

朝になっても雨がやまず、結局ゴロゴロしてから、ノンビリ出発しました。
荷物をデポして唐松岳ピストンも考えたのですが、そのまま荷物を背負って行くことにしました。25分程で山頂につきますが、周囲は真っ白で、心の眼で白馬三山を眺めて下山を始めました。
唐松岳山頂
途中、尾根道ルートに入ると、何人かが山頂へのルートと間違えてついて来ました。「おいおい・・・」
まぁ今回、富士山を含め色々と考えさせされることが多かったので、これは別の機会にアップしたいと思います。

尾根道ルートは、結構ガレていて下に夏道ルートがあるため落石は絶対に出来ません。慎重に下りて夏道に合流すると、昨日確認していた撮影ポイント近くに出ました。さすがに撮影を全くしていないので、持ってきた三脚を出して、撮影を始めました。この辺りから、しばらくは高山植物が多く見られるポイントが続き、時間をかけながら下りて行きました。
登山道の脇に咲くコバイケイソウ
コバイケイソウとチングルマが咲き乱れる斜面
八方池近くになると、この天候では撮影するポイントが無いため、八方池で休憩してカメラをしまいひたすら下りて行きました。意外や意外に、ぬかるんだ土のため、岩や木道が滑りやすく気を抜くとコケてしまいそうです。案の定、1回大コケしてしまいました。
アメニモカカワラズ...物すごい人・ヒト・ひと・・・
八方池山荘に着けば、もう歩くことはありません。リフトに乗って降りて行くと晴れ間が見え始め、白馬や唐松・五竜は雲の中ですが、遠見尾根等の稜線が見えて来ました。途中の湿原で、たっぷり撮影して下山しました。ちょっとコバイケイソウが遅かったのですが、コバイケイソウとニッコウキスゲ、ワタスゲの競演が見られたのは良かったと思います。
ニッコウキスゲとワタスゲとコバイケイソウの競演
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