2014-05-05

雪のない春山

山にも行く風景写真家の佐藤氏に触発され、黄金週間(といっても現職では普通の4連休ですが)に白毛門へ行くことにしました。
過去、冬にパーティでピストンし、その後は春に単独で馬蹄形の縦走を天神平から、白毛門から、西黒尾根から、と3回行っています。冬の単独も2回試みましたが、こちらは敢え無く撤退となりました。

さて今回は、あまりピークに固執せず、良い場所があればジックリ狙ってみようと考えていました。
家内とは別行動でしたが、途中まで大渋滞の関越道を移動して渋川駅で下ろしてもらい、JRで移動となりました。渋川駅ではSLが待機していたのですが、気がつくのが遅く撮影のチャンスを逃しました。
水上への列車は混雑していて、更に水上駅での乗り換えはラッシュの様でした。また、土合駅では降りる人が私以外にいた、というか、結構多かったことは驚きでした。
どうも、モグラ駅というのが有名らしく、興味本位で降りてみたものの487の階段を登る途中で後悔し、改札を出て本数の少なさに更に後悔する事態になっている家族が少なくありませんでした。

いそいそと準備をして歩き始めますが、新緑と満開の桜が眩しく、思わず三脚を出して撮影したくなる欲求にかられました。ここで時間をとると、後が怖い...
でも、結局登山口でザックを下ろして三脚を出し、30分以上撮影してしまいました。
高圧線がど真ん中
歩き始めて1時間もしないうちに、肩に荷物が食い込んで、足が前に進みません。
思えば、冬も歩いていないので、半年以上ブランクが空いてしまっていました。ペースは上がらず、予定していた松ノ木沢の頭までも到達できない雰囲気です。
更に悪いことに、雲行きが怪しくなってきて、風も出てきました。
これでは、山頂や稜線上での幕営は避けた方が良いです。ということは、撮影のチャンスを減らす事にもなります。
何より、水が得られないと話になりません。
雪が出てくるところまで何とか歩いて、暗くなる前に設営を終え、雪で冷やしたビールで一人乾杯して体を休めていたら、本降りの雨が降ってきました。風も強かった様ですが、設営した場所が良かったのか、風の影響は殆どありませんでした。ただ、寝返り1回転は厳禁な状況でしたが...

朝、空を見ると満天の星です。
これはしまった!
さっさと出発準備を済ませますが、日はどんどん高くなり、松ノ木沢の頭に到着する頃には、すっかり明るくなってしまいました。
白毛門を見ると、雪がありません...
雪のない白毛門
今年の一ノ倉沢雪渓も消えてしまうのか?!
これでは、狙っていた風景は撮れそうもなく、登る気力をすっかり失っていました...というか、ほとんどペースが上がらず、登りたくなかった、というのが本音ですが...
根開きの山肌
ルートの邪魔にならない所に設営して横になると、寝不足気味だったのか直ぐに寝てしまいました。
昼過ぎに、ボーっとした頭で外を見ると、高曇りな状況です。
結局、夕焼けもパッとせず、その後、晴れるものの直ぐに雲が出てしまい、星を撮影することも出来ず、何をしに来たのかと自問自答しながら、お酒だけが消費されていきました。
パッとしない夕焼け
ピントが合わず...
北極星と白毛門 北極星はど~こだ?
翌朝、空には分厚い雲がかかり、谷川岳山頂にも雲がかかっています。
日の出まで粘りましたが、全く絵にならないため、さっさと下りることにしました。
後で知りましたが、どうやらこの時に地震があったようです。お酒が残っていたわけではなく安心しました。

登って来る時は、疲れていて気が付かなかったところもありますが、新緑や花々が咲いていて目を楽しませくれました。
ザックを下ろしては撮影して、をしながらだったので、全く先に進めず、2時間弱で下りられるところを、たっぷり3時間半かけて下山しました。
イワウチワが群生
なお土合駅ですが、駅員が常駐しておらずSUICA端末も無いため、乗車証明書を持って乗らないと後の精算が大変なことになります。また、ICカード精算よりも現金精算の方が安くなりました。乗車証明書は、記念に持ち帰っても良いかもしれません。
土合駅乗車証明書

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