2008-01-02

昭和記念公園 Winter Vista Illumination2008

年が明けて、再び昭和記念公園のイルミネーションを観に行った。
さすがに昨年訪れた時と大違いで人が少なく、撮影がしやすかった。
2回目ということもあり、前回撮っとけば良かったなぁ、というアングルで再挑戦。
Webアルバムにアップしたのだが、どうだろうか?

槍ヶ岳雪崩事故

1日未明に発生した槍平小屋付近の雪崩で、死者が出ました。
残念なことです。
年末年始にかけて、降雪が予想されていただけに「今年も事故が起きるかな」と思っていましたが、予想通りの結果になってしまいました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

さて昔は(今でもそうですが)、冬槍は中崎尾根からのアプローチで、中崎尾根にベースキャンプを設営するのが通例でした。
私も、1度ですが以前所属していた会で冬槍を登らせてもらった事があり、その時も中崎尾根にテントを設営しました。
ですが、状況が報道されるに従って、かなり予測不能な事態になっていたことが推測されます。

当初、(積雪量が多い中)槍平に幕営するなんて無謀だなぁ、と思っていました。
しかし、どうやら奥丸山(中崎尾根へ登るルートにある小ピーク)からの雪崩により事故が発生したようです。
だとすると、中崎尾根へ上がるのは危険だったかもしれません。

私が登った当時も、中崎尾根へのルートは崩壊が激しく、中日新聞によれば、「斜面が夏の崩壊で地形が変わった可能性がある」と報じています。
このニュースを聞いたとき、中崎尾根へ上がっていれば助かったかもと思いましたが、それは現地に入った者しかわからない事です。

春に登ったときも、すれ違った登山者が「ここは雪崩が起きないから、冬スキーが楽しめる」と言っていました。
ですが、この考え方は間違いだと再認識しました。
なお、冬スキーといっても4月の事であり、厳冬期ではありません。その登山家も、そのつもりだと思います。冬槍にスキーを担いで登るのは危険です。

私に山を教えてくれた方の一人が、口を酸っぱくして言っていた事があります。

「斜面があれば雪崩は起きる」

確かに、斜面に挟まれているものの槍平小屋付近の斜面で、倒れている木が少ないと思いました。
雪崩は起きないんだろうなぁ、と思いました。
だからといって、この斜面で雪崩が絶対起きない、とは言えません。
起こるかもしれない(事故の)可能性を少しでも小さくできなければ、事故を防ぐことは出来ないでしょう。

年末年始の入山者が予想の1/3強の268人だったという読売新聞の報道もあります。
「降雪があったから、雪崩が起きやすい状況だった。計画変更も視野に入れるべきだった」とのコメントも見られました。
ですが、山へ行くのをおいそれと中止しろと言うのは難しいことです。
多くの山岳会が該当すると思いますが、年末年始の山行を目標にトレーニングしてきていると思います。
荒れる気圧配置だろうと、まずは入山することが多いと思います。
今回は、そういう状況での悲しい事故だったのではないかと思います。

また一方で、道具が進歩して安易に難しいルートに挑戦する人も多いように見受けられます。
今後も、こういう事故が増えるのではないかと心配です。
私自身も、気をつけて臨みたいと思います。

合掌