2013-11-21

ライチョウの飼育再開

毎日新聞 (毎日jp) から。

2013-11-20
大町山岳博物館:北欧のライチョウ、飼育へ 15年春にも /長野
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20131120ddlk20040023000c.html
2013-11-21
ライチョウ:飼育技術確立へ ノルウェー近似種繁殖を計画
http://mainichi.jp/feature/news/20131121k0000e040141000c.html
2013-11-21
ライチョウ:ニホンライチョウ、再び育てたい 長野の博物館「北欧種」で技術確立へ
http://mainichi.jp/shimen/news/20131121dde041040068000c.html

全く知りませんでしたが、大町山岳博物館では1963年に日本で初めてニホンライチョウの飼育を開始し、合計291羽を飼育したそうですが2004年2月に最後のオスが死に、それ以降は飼育が中断されていたそうです。
そこで2015年4月までに、"スバールバルライチョウ"のつがいを導入し、自然繁殖を図るそうです。約4,000万円をかけて3棟のライチョウ舎を整備する計画です。
この"スバールバルライチョウ"は、ノルウェーの北極圏を主な生息域とするライチョウで、ニホンライチョウと生息環境が似ているそうです。現在、日本では上野動物園や富山市ファミリーパーク等6施設で飼育されているそうです。
大町山岳博物館では、"スバールバルライチョウ"で飼育技術を確立し、ニホンライチョウの飼育を2018年度に再開する予定だそうです。

山でみる、といっても最近は殆どみる機会が無くなりましたが、ニホンライチョウはヒトを恐れず逃げることをしませんが、飼育したニホンライチョウはヒトに敏感に反応したそうです。でも、立山でみた時は、観光客に追われるようにカメラを向けられていたので、ヒトを避けるようになっているかもしれませんね。
現在、国内のニホンライチョウは2,000羽を切るまでに減少しているとの報告もあり、これにより少しでも元の姿に戻れば良いのですが...
なおニホンライチョウは、環境省によりレッドリストで近い将来野生では絶滅する危険性が高い絶滅危惧1B類に分類されています。