2008-01-06

白毛門岳

白毛門(しらがもん)岳。
湯桧曽川を挟んで、谷川岳の東に位置する1700m程の山である。
特に難しいところも無く、日帰りが可能な冬山ということで足慣らしに登る人も多い。

2005年2月28日に、白毛門に単独挑戦をした。
その時も、終日前に大雪が降ったため、相当なラッセルを強いられることが予想された。
このため、行ける所までと割り切って登った。
前日夜に現地入りし、ご好意でテントを張らずに横になれた。
5時半頃に登山口へとっついたが、道路脇は雪の壁で登るのも一苦労。
1,500m付近の松木沢ノ頭までは2時間ほどで登っている。
そこから1,680m付近の大斜面手前で力尽き、撤退を決意した。
それでも4時間で500m弱を登っているので、ペーストしては悪くない。
しかし、天気がよくなり重い雪の中で腰下ラッセルが続いて、完全にばててしまった。
1,650m付近に荷物をデポしたが状況は変わらず、15:32の電車に間に合うか心配になり下山したのだ。
ただ、下山は早く2時間程で登山口に着いた。

そのリベンジを果たすべく、今回は途中ビバークをして距離を稼ぐことにした。
今回は、新しく購入した靴の調子、久しぶりに歩く冬山の感触、テント泊、そしてカメラと色々と試してみたいことがあった。

今回も前回と同様、年末年始で相当な降雪がありラッセルが予想された。
正月山行で入山したパーティが少なかったのか、トレースはあるものの800m付近から既に消えかかっていた。
前回は2時間程で松木沢ノ頭へ着けたので、今回もそこ位までと思ったのだが、斜面に取り付くなり膝下ラッセルが続いて結局950m付近でタイムアップとなった。
簡単な整地をして、テントを設営する。
久しぶりからか、水を作っている最中にコッフェルをひっくり返す失態をしてしまい、テント内は洪水。
しかも、なぜか体が冷えて眠れず、睡眠不足のまま朝を迎えてしまった。
それでも、1時間半で撤収を完了し、ワカンなどの装着を終えて出発した。
2時間ほど登ったがペースが上がらず、4、5歩を歩いて一休みする始末。
しかも、立ちながら眠ってしまう位になっていた。

精神的にはまだいけそうなんだが、日が出てきて雪が重くなりそうで下りのことを考えると不安になってきた。
このまま行っても、体力が持つのは松木沢ノ頭までだろうと判断し、少々早かったが撤退を決意した。
駅に着くと、上りの電車が出た直後だった。
バスで帰るか、と思ったら臨時列車が1時間ちょっとで出ることに気がついた。
余った食料を駅で消化し、デポしたビールで喉を潤しながら片づけをする。

私と入れ違いで、若い単独登山者が白毛門に登るという。
雲はすっかり取れ、駅からも白毛門がクッキリと見えた。
途中まで、ばっちりトレースつけといたから、と言って別れた。
ピークまで行けると良いのだが。

写真はほとんど撮れなかった。
それでも幾つかをWebアルバムにアップした。”アルバムの場所”で、白毛門の位置が確認できると思う。
今回、帰宅してカメラを手入れしていたら、ズームレンズがロックして故障してしまった。
保証期間が3月で切れるので、早めに修理に出そう。

2005年2月の記録
2月27日 19:36土合駅19:55-20:15寝処
2月28日 4:30起床5:25-5:35白毛門登山口-7:40松木沢ノ頭付近7:50-8:45休8:55-10:15大斜面手前[1,640m]10:25-11:25撤退[1,650~60m?]-12:25休12:40-13:35登山口-13:40土合駅

2007年1月の記録
1月4日 13:55土合駅14:15-14:30登山口-16:15[950m]付近
1月5日 3:00起床4:45-5:40[1,080m]5:55-6:40[1,150m]6:50-8:30登山口-8:45土合駅10:19-自宅
なお、高度計を合わさずに入山したので、高度は合っていないかもしれない。
最終ポイントは、天神平ロープウェー駅の高さに近かった気がする。