2017-12-31

ゆく年くる年: 彷徨編

翌朝、たっぷり横になって明るくなってからの行動です。
夜中に赤色回転灯がチラチラと見えたのですが、何か事件でもあったのでしょうか。
今日は、今回の目的地である鉢伏山か高ボッチへのアプローチです。
午後から天気が悪くなるとのことなので、崩れる前にベースとなるビバーク地点に着きたいものです。
今回、登山口に選んだのは牛伏寺 (ごふくじ) で、駐車場に登山口があります。
高ボッチ高原や鉢伏山は、車で簡単にアプローチできるので登る人は少ないでしょう。
例年12月中旬に林道が閉鎖されますが、昨年は年が明けても閉鎖されず私も一昨年末に車で行くことができました
駐車場には何もなく、私の車1台がポツンと置かれることに...
いきなりフィックスロープがある急登が10mほどあり、そこからはなだらかな登りが延々と続きます。
その頃には強風が吹き、着込んでいても汗をかかないくらいでした。
1,400mくらいからフィックスロープがある急登が出てきて、その頃にはヘロヘロになり12月の悪夢が頭をよぎります。
まさに同じ装備で、三脚2台(アルミ製)にカメラ2台、レンズ3本、水2L弱、アルコール飲料1.5L弱、それにテント、寝袋などなど。
学習していませんねぇ...
鉢伏山林道に出るまでコースタイムを1時間オーバーし、さらに登る鉢伏山はパスして高ボッチ高原へ向かいました。
周りの樹々に霧氷がついているのを見て焦るものの、足は全く前に進みません。
結局5時間半かけて、諏訪湖が見下ろせる場所に着きました。
ビバークの準備を終え1時間ほど休んでから、日没まで撮影しました。
ここにいるのは私一人、ボッチにボッチで静かな大晦日を過ごしました。
なお、年越しそばは「マルちゃん緑のたぬき」でした。
そして初めて、紅白歌合戦をラジオで全部聞きました。
大晦日の彷徨
ボッチにボッチ
ちなみに高ボッチの「ボッチ」とは「ひとりボッチ」のボッチではなく、「だいだら(でいら)ボッチ」という巨人が腰掛けて休んだことからの由来/アイヌ語の巨人(巨大)を意味するボッチ/高いところのくぼ地から変化、などの説があります。