2019-05-10

新緑を求めて・・・のはずが: 松代 (まつだい) ~松代 (まつしろ) 撮影&温泉行

桜から新緑へ撮影のテーマを切り替え、行ってみたかった大厳寺高原を目的に撮影旅に出ました。
写団薬師Shiさんが星峠の作品をアップしていて、そちらも興味が湧きました。
ということで、新緑よりも先に星景撮影です。
山ツツジの撮影の後、そのまま行ければよかったのですが、用事もあって一旦帰宅してからの出発となり、到着は22:00頃となりました。
ちょうど、東の空に天の川がかかる頃です。
結構なカメラマンの数で、みなさんと和気あいあい、お話しながら楽しく撮影できました。
天の川照らす山里
さすがに完徹は無理で、小一時間ほど仮眠してから朝を迎え、定番のポイントで撮影しました。
もうすぐ日の出
今回はみなさん感動したようで、私も良いスタートを切れたと思いました。
急いで、蒲生の棚田へ移動します。
驚いたのは、駐車場が整備されていたことです。
昔は、道路の脇に停めて杉林だかの脇から撮影したと記憶しています。
朝日輝く
やっと今回のテーマである新緑を撮影に、美人林へ行きました。
さすがに雪はなく、カラッとした雰囲気での撮影となり、小一時間ほどで切り上げました。
それでも、ブナの青葉がみずみずしく、良い葉を探すのに時間を取られました。
青葉かがやく刻
さて、やっと目的である大厳寺高原です。
途中、山里の新緑が美しく車を停めて撮影していたら、地元のお婆さんとお話することもできました。
さすがに真っ昼間で光が強く、寝不足で集中力が切れてきたので、陽が柔らかくなるまで仮眠してからの撮影としました。
水芭蕉も顔を出して、雪国の高原にも春の訪れを感じさせてくれました。
春がきた!
もう一泊してからと思ったのですが、高原近くの棚田には水が入っていないため場所を移動することにしました。
写友のNiさんから伺った場所へ行こうと、久しぶりに日本海を見て長野県へ入り、もう少しで目的地というところで雪のため通行止め・・・
聞けば、Niさんは徒歩で入るとか...
足の調子も悪いので、諦めて白馬で一旦車中泊し、作戦を練ながら一人やけ酒宴会して寝ました。

(二日目)
未明、早朝の撮影に間に合わせようと、白馬から戸隠へ。
鎌池の新緑と戸隠の水芭蕉を狙いに、車を走らせました。
ところが天気は生憎の曇りで、明け方に雲が撮れるかと思いましたが、結局一日曇りでした。
ふて寝して、ゆっくり起きてから撮影し、戸隠森林植物園へ移動しました。
ちょうど水芭蕉が見頃を迎えていますが、それよりも野鳥撮影の方が多かったですね。
時々、鳥の名前を聞かれましたが、私はわかりません。
ちょうど花曇りで、映り込みは弱いのですが花を撮影するには良い露出です。
ここでいっぱい撮っておいて、正解でした。
高原の妖精たち
他の撮影地を確認しながら、戸隠の酒屋で燃料を購入して上越のスーパーで仕入れた"おやき"と"つまみ"で一人宴会して、鎌池で夜を待ちました。
おやき三兄弟 (本当は5人兄弟)

(三日目・・・というか二日目の続き)
夜になり、満点の星空となりました。
千葉から来たという袖ヶ浦ナンバーの星撮りの方とお話しながら、寂しくない撮影ができました。
星夜
前半、天の川が出る前の撮影を行い、一旦仮眠してから天の川の撮影に臨みました。
星降る戸隠連山 (北斗七星とカシオペア座)
明るくなり始めたので、千葉の方ともども場所を変えることにし、私は再び戸隠森林植物園へ水芭蕉の撮影に向かいました。
明るくなって、一人木道を歩いていると、熊の足跡が木道についていました。
嫌な予感が、頭をよぎります。
周囲を警戒しながら歩いていくと、視界の端に黒い物体が...
100mほど離れていたのですが、見ていると木の上で動いているのがわかりました。
思わずレンズを向けて撮影していると...ロックオンされた?!
み~つけた (大胆にクロップ)
距離もあるし離れていくだろうと、ポイントへ歩いていくと熊が気から下り始めて、木道も熊に近づいていき、70~80mほどの距離になって、気がつけば熊は木を下りかけています。
『やばい・・・』
走れない私は、熊に気づかれる前に踵を返し、歩ける限界のスピードで戻りました。
トイレまで出て、やっと人心地ついたのですが、まだ安心できません。
道路沿いから戻るか、木道でショートカットするか悩みましたが、ショートカットを選びました。
これがいけなかった...
安心したのか、気負いすぎたのか、麻痺している左足を木道に引っ掛けて盛大に転び、抱えていたカメラを倒すまいと頑張ったのですが、ゆっくりとカメラは木道に向かって倒れていきました。
結局、今回初出場だったレリーズケーブルを、ふたたびお釈迦にしてしまいました (被害はこれだけは不幸中の幸い)。
駐車場近くで、野鳥撮影の方とすれ違い熊に遭遇した旨を伝えると、みなさん
「あぁ、よく見るらしいね」
と、あまり気に留めることなく向かっていきます。
どうやら、人馴れした熊らしく20mくらいまで近づいてくるらしいのですが、私は気持ちが悪いので、ふたたび鏡池に戻り撮影して、今回の旅を終えました。
山あいの遅い春
途中、修士の修了証明書が必要となり、ちょうど長野市にいるので大学に寄って修了証明書をもらってから帰ることにしました。
その前に、風呂に入りそびれていたので、松代温泉に行くことにしました。
戸隠にも日帰り入浴施設がある(つい最近まで知らなかった) のですが、どうせ若里にいくので松代まで行ってからにしました。
訪れたのは加賀井温泉一陽館で、お話を伺えば1935年当時のままで源泉が直ぐ脇にありカランはない (体を洗えない) とのこと。
というのも、温泉成分が強く泡立たないそうです。
ワイルドなのは、露天風呂までタオルで隠して外を歩くこと。
露天風呂は2種類あり、源泉が内風呂と異なる浴槽と内風呂の源泉をブレンドした浴槽とがあります。
2~3時間も入れば体の痛みも取れるとのことでしたが、1時間ほどで出ました。
毎日来るという地元の方から、芸能人や毎週関東から来るという人もいて、今度は休憩室を借りて一日入ってればいいよ、と勧められました。
朝ひねって歩くのもままならない左足も、なんだか痛みが和らいだ気がします。
○十肩の痛みは、入っている間に取れてきました。
5年間も長野市内に住んでいたのに、この温泉は知りませんでした。
次は、もっとゆっくり入れるよう時間を作って行きたいと思います。
大学で修了証明書の発行手続きをして、久しぶりに学食で提供が本日最終日という丼を昼食にして、一般道でのんびり帰宅しました。
信大工学部生協のカツオ旨辛漬け丼