2019-04-30

黄金週間撮影行: 南信州から三度福島へ (前編)

一度撮影に行ってみたかった阿智村にある駒つなぎの桜と、南会津の桜を撮影に行きました。
ちょっと長くなりそうなので、前編と後編に分けました。
(一日目)
写団薬師多摩教室で来年のための貴重な講評を受け、そのまま南信州にある駒つなぎの桜へ撮影に向かいました。
写友のMaさんが定期的に情報をアップしてくれていたのと、ここ数日の冷え込みで花がもっているのではないかと推測しました。
今回は移動時間がないので往路は高速を使い、飯田山本ICから撮影のポイントとなる駐車スペースへ向かいます。
既に多くの車が停車していて、偶然出ていく車があり比較的近くに停められました。
空は月がなく、満天の星が瞬いています。
三脚2台とフィルムカメラ一式を含むフル装備で、目指す桜まで歩いていきます。
20分ほど歩いたでしょうか。
既に十数名が撮影していて、時々桜にライトがあたっています。
ライトを当てて良いタイミングがわからず、ライトがあたっていないタイミングを見計らってライトを当て、ピントを合わせたりライティングをして撮影をしていきました。
ライトを当てても文句が出ないので、なにか暗黙のルールみたいな感じなのでしょうか。
駐車スペースが遠いせいか置き三脚をする人も殆どおらず、数脚あった程度でした。
久しぶりに徹夜で撮影して、朝を迎える頃に駐車場から撮影に来た人からマイナス1度だったと伺いました。
明るくなって桜の全景がわかると、少し遅かったのか葉が目立つ印象です。
ですが、これも風情があって良いものです。
静かな夜明け
撮影後、近くの花桃の郷へ行ってみましたが、どうも写欲が沸かずスルーして次の場所へ行ってみました。
前川先生が風景写真誌で紹介しているのですが、出るときに近くの桜も行ってこいと勧められた桜です。
モチのロンで行く予定にしていて、近くの桜も合わせて行ってみました。
が...残念なことに、完全な葉桜となっていました。
天気もよいのですが、こうなると福島へ移動のドライブに行くしかありません。
帰り道に、しだれ桜を観に行きましたが、こちらも完全な葉桜となっていました。

やっとお湯を沸かして朝食をと、いつものガスヘッドを探しますが見当たりません。
そういえば、先週の福島撮影行で使ってから、車から下ろした記憶がありません。
どうも、どこかで落としたっぽい...(帰宅後、自宅に置き忘れていました)
伊那の綿半で3,480円だったカセットコンロが岡谷の綿半では3,980円で『失敗した~!』と後悔しましたが、背に腹は代えられず購入しました。
いずれ買おうと思っていたのですが、こういう形で買うことになるとは...
小海から安中でガソリンを満タンにし、福島の撮影ポイントへ着いたのは23:00過ぎでした。
様子がわからず、安中のスーパーで仕入れたツマミで一人宴会して長距離移動の疲れからか、すぐに寝てしまいました。

(二日目)
翌朝、日の出1時間前に起きようと思っていたのが、30分ほど寝過ごしてしまいました。
おかげで疲れも取れて、スッキリしました。
既に2名ほど撮影していて、挨拶して早速私も撮影に入りました。
陽が入るようになって、山桜の紅い色が鮮やかになっていきます。
柔らかな陽射し
3時間ほど撮影して、さっそく昨日購入したカセットコンロでお湯を沸かして朝食です。
その後、カタクリ群生地へ向かう途中できれいな桜を見つけて撮影していると、その持ち主が声をかけてくれました。
挨拶して伺うと、お墓の代わりに十数年前に植えたものとのこと。
「綺麗に撮ってやってください」
と言われ、私の腕で精一杯思いを込めて撮らせていただきました。
きれいに写せたでしょうか。
カタクリは残念ながら少々遅く、元気そうな何輪かを見つけて撮影しました。
山里の春
その後、あの一本葱で有名な蕎麦が食べられる大内宿へ行こうと向かいましたが、なんと5Kmほどの大渋滞で、とても蕎麦を食べられる状況ではないので、諦めてお風呂と買い出しして昼呑みしようと湯野上温泉方面へ。
ん?待てよ。
湯野上温泉といえば、駅舎が有名で確か桜も多かった記憶が...
と思っていたら、桜並木が見えてきました。
だいぶ散ってはいますが、なんとか撮影には耐えられそうです。
駅駐車場に車を停め、時刻表で時間を確認してからポイントを探して国道沿いをウロウロしているうちに、田島方面からの電車がやってきてしまいました。
慌てて手持ちに切り替えて、撮影して事なきを得ました。
旅だち
今度は、25分くらい後に田島方面への電車が来ます。
それまで、花舞う風景を撮影して時間を潰していたら三脚を立てていたのがまずかったのか車を止めて撮影する人が出てしまいました。
電車がやってきて、置きピンで狙いまいしたがシャッタースピードが遅く少々ぶれてしまったのはご愛嬌ということで。
ひさしぶりの鉄分補給で予定してた郷の湯(白馬にも同名の日帰り温泉があります)へ向かいました。
ここは330円と良心的で、お湯は柔らかく気持ちの良い温泉です。
ただ脱衣場のカビた臭いは、少々残念でしたが...
車中泊する人も多いようで、車中泊厳禁の札もありました。
入浴後、近くのスーパーで買い出しして、道の駅しもごうで昼飲みタイムに。
天気も崩れて、ちょうど良かったかもしれません。

(三日目)
夕方から寝てしまったので、夜中に目が冷めてしまいました。
メッセンジャーを確認すると、多摩教室Shiさんが隣に車停めたと入っています。
『マジか!』
確認すると、おぉ!来ているよ!
すげぇな。
彼も三週連続福島入りしたことになります。
4:00になり、挨拶して彼には昨朝撮影した山桜を撮影に勧め、その後南会津の桜のポイントで合流できたら合流しようと分かれました。
私は、昨日食べそびれた大内宿の高遠そばを食べに、完全に観光モードで早朝に行くことにしました。
すでに駐車場には、車中泊組が15台くらいいたでしょうか。
車を停めて、小雨のなかをひっそりとした大内宿を撮影していきました。
静かな宿場
あとは、お店が開くのを先日個人参加が認められた検討会での宿題の資料を眺めながら待ちました。
開店時間近くになったので、ねぎ蕎麦発祥と言われる三澤屋さんへ伺うと既に待っている人がいて11:30になるとのこと。
そういうシステムということを知らなかったので、三澤屋でそばを食べるのを諦め、何となく入ったお店が大黒屋さんでした。
ねぎそば
囲炉裏端で食べさせていただきましたが、意外とネギで蕎麦を食べられるものですね。
こちらの蕎麦は長野・高遠の蕎麦ということでしたが、それはともかく美味しい蕎麦を久しぶりに食しました。
早めの昼食を終え、会津美里へ会津五大桜である虎の尾桜や薄墨桜、近くの千歳サクラを見て回り、猪苗代へ向かいました。
湖畔の春
薄墨彩り (薄墨桜)
湖畔の春 (虎の尾桜)
村の守り神 (千歳桜)
猪苗代では、五大桜の一つである大鹿桜を見に行きましたが、残念ながら蕾の状態で黄金週間明け頃になるのではないかと思います。
近くの土津神社で桜を撮っていたのですが、何となく気乗りせず早めに切り上げて買い出しをして観音寺川へ向かう途中で雨がひどくなり、撮影を諦めて道の駅いなわしろで平成最後の夜を過ごしました。

後編へ続く。