2013-07-06

富士山 山登り 本八合目~下山

真っ暗な中、ヘッドランプを頼りに歩き始めます。
風雨は相変わらず強いのですが、小石の散弾攻撃が無いだけ少し楽といえるでしょうか。
風のためか、家内のペースは悪く、九合目過ぎてからは辛そうな感じになって来ました。
4時34分、日の出の時間になると瞬間的に周囲がオレンジ色になりました。
ですが、光を感じたのはそれだけで、ひたすら風と闘いながら登り、やっと山頂小屋手前の鳥居がガスの先に見えて来ました。
さすがに手袋をしていなかった手はかじかんで耐え切れず、フリースの100円均一手袋をすると血液の暖かさが戻って来ました。それも、10分もすると濡れてしまいましたが、無いよりまし、といったところでしょうか。
山頂の久須志神社でお参りをし、剣ヶ峰へいくか迷いましたが、風が強くガスが濃いことから離れるとまずいと判断し下山を決めました。富士山に登りたいということで、サポートのために来ましたが、自然には勝てません。きっと、行けば良かったと後悔することがあるかもしれませんが、行かなければ良かったと思うよりはマシです。まだ、行けるんですから。

カメラのレンズが濡れて曇ってしまいましたが、神社の前で記念撮影し、とっと下山を始めました。
八合五尺から山中湖
陽がさす雲海
1時間ほどで八合目の分岐に出て、下山道に入ります。ここからは、砂道になるので少し楽になるのでしょうか。空気の濃さも感じながら降りて行くと、家内のペースも徐々に戻って来ました。
途中、吉田口ルートと須走口ルートを間違えたかと思いましたが、分岐はその先でホッと一息です。

七合目救護所で休んでいたら、「ガムテープを持っていませんか」と声をかけられました。何故、私がガムテープを持っているとわかったのでしょうか。持っているんだなぁ...これが。と思って出そうかと理由を聞くと、ソールが剥がれてしまったそうです。あぁ残念!そこまで補修するほどの量は持っていません。むしろテープよりも紐の方が、こういう砂利道では良いので紐を持っていないかと聞くと無いということでした。「剥がしたら?」と提案しました。おそらく歩きにくいのでしょう。もう危険な場所はないですし、林道歩きみたいな感じです。ソールがなくても下は柔らかい砂利ですから問題ないでしょう。ペリペリペリとソールを剥がして下りて行きました。

6合目の仮設トイレに出て、やっと下りてきたと実感しました。
星視荘と山中湖
富士の樹林
途中で気になる場所があり、折角担いできたカメラと直ったばかりの三脚で撮影して五合目駐車場に到着すると、更に強い風が迎えてくれました。そうなんですね。切り開いているから防風する木がないんです。
車に荷物を置いて買い物をして、頭にへばりついている砂利を落としたくて、日帰り湯へ行きました。
当初、紅富士の湯へ行く予定でしたが、駐車場が一杯で人が多そうなので、少し距離がありますが平野温泉石割の湯へ行きました。駐車場は広いのですが、空いていてノンビリ入れました。
さっぱりして、そのままそこで食事をして帰りました。
石割うどん
弾丸"観光"登山は、危険です。高尾山に登って富士山に行く人が少なくないようですが、標高は4倍、空気濃度は2/3以下ですから、全然違います。
富士山は決して難しい山ではありませんが、天候が急変する非常に危ない山です。もし初心者同士で行く場合は、ガイドに付き添ってもらうなどの対策をした方が良いでしょう。そして、天候が不順ならば登らずに帰るのも大切です。
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